国宝級の仏像を守る、函南の誇り。
桑原薬師堂の特徴
阿弥陀如来像を守るために築かれた歴史ある寺院です。
正安時代1300年頃の黄金期を背景に、深い仏教文化が息づいています。
国宝級の仏像がかつて安置されていた由緒ある場所です。
裏に、三十三観音があります。
正安時代1300年頃、函南の桑原の新光寺に阿弥陀如来像があり地元の人々は火災による焼失から阿弥陀如来像を守ため新光寺から搬出しこれを守ってきた。明治三十年(1897年)になり地元住民の中村政五郎により現在の長源寺に薬師堂を建てこの仏像を安置した、その後平成二十四年に薬師堂に納められていた阿弥陀如来像を含む二十四体の仏像群は函南町に寄付された。
以前はここに国宝級の仏像が安置されていました。今は近くにある美術館に移っています。また、この裏手の山には、西国三十三観音を祀ってあり、時計回りに一番札所から三十三番札所まで巡礼することができるようになっています。この御堂までの道は少し分かりにくくなっていますが、青果物の加工場を目印にされるとよいと思います。観音様の中には、既に風化等が進み、原形を留めていないものもありますが、御堂の中には、それぞれの観音様の写真が展示してあり、そのお姿を偲ぶことができるようになっていますので、足が不自由な方はそちらをご覧になるのも良いかと思います。
名前 |
桑原薬師堂 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
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2024.10かんなみ仏の里美術館でボランティアガイドさんにせっかくだからと言われるまま立ち寄りました。このお堂で祀られていた仏像は、かんなみ仏の里美術館に全て収蔵されていますので、現在は写真が飾られているのと厨子(仏像等を納める箱)があるのみです。ガイドさんの話によると現在はこちらで消防団の寄合や習い事などが行われる集会所のような使い方になっているそうです。【概要】函南町桑原地区には長源寺境内に薬師堂があり、平安時代の木造薬師如来坐像をはじめとする24体の仏像群が、里人の厚い信仰心によって守られてきました。明治時代の廃仏毀釈により、新光寺・平清寺が廃絶するにおよび、諸像を桑原地区内の高源寺、または長源寺に移し守りました。廃仏毀釈の波が鎮まった明治30年代に至り、桑原地区は長源寺境内の一角を借用し、新たに堂宇を建立し、仏像群を納めました。これが今に残る「桑原薬師堂」です。昭和から平成にかけて、3躯が国指定重要文化財、16躯が県指定有形文化財に指定されたことから、桑原地区は仏像群を函南町に寄付、町では貴重な文化財を後世に保存継承すべく旧桑村小学校跡地に美術館を建設し、平成24年4月、慶派仏師実慶作の仏像を展示する国内唯一の仏像美術館「かんなみ仏の里美術館」としてオープンさせました。