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名前 |
桟の滝 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
東野の阿弥陀堂は、おそらく平安時代に創建されたものと見られます。尾根を往く木曾古道沿いに、古道が最初に開削された奈良時代から山岳信仰・密教修験の拠点が開かれていたようです。それまで仏教は、主に大和王権を支え正統化する思想として営まれてきましたが、役行者や行基など山岳信仰にもとづいて民衆の教化や救済を求める思想が密教思想と結びついて、しだいに影響力を広げていきました。密教修験は最高の仏として宇宙を統括する大日如来を崇敬しているのですが、民衆の救済の仏として阿弥陀如来をも本尊のひとつとして祀るようになっていきます。すなわち浄土信仰です。そこから山岳信仰・密教修験の修行僧たちが阿弥陀堂を山間部に開基建立するになったようです。阿弥陀如来は如来として天界の頂点にいるので、実際に民衆に救済の手を差し伸べるのは、阿弥陀如来の脇侍としての観音菩薩です。ということで、阿弥陀信仰=浄土思想は、観音信仰と深く結びつくようになりました。基礎の山間部には密教修験の拠点として、観音堂も数多く造営されました。