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名前 |
国木田独歩追憶碑 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
国木田独歩(明治四年~四十一年、一八七一~一九〇八)は、詩人・小説家で、『武蔵野』や『鎌倉夫人』はその代表作として知られている。胸を病んで、湯河原などに転地療養を続けた。東洋一の結核療養所といわれた南湖院への入院(明治四十一年二月四日)とその死(同年六月二十三日)は、「茅ヶ崎」と「南湖院」が広く全国に名を知られるきっかけとなった。友人の真山青果が海浜旅館・茅ヶ崎館に滞在し、「独歩氏の近状を報ずる書」を『読売新聞』に連載して、多くの人が読んだからである。入院の時はすでに筆を執る気力もなく、口述筆記の『病床録』を残すのみであった。田山花袋『東京の三十年』などの文学作品に独歩の死の前後のようすは詳しい。この碑は、齋藤昌三らの発案で昭和三十五年(一九六〇)六月に建てられた。平成二十年六月には、没後百年を記念しての献花式や記念講演会が盛大に開催された。なお、碑の「独歩」の署名は、自筆を拡大したものである。