河口湖の水を活かす。
東電の鹿留発電所で使用する水を河口湖から取水しており、トンネルで新倉山を越えて嘯川(うそぶきがわ)に放水している。この水路が嘯水路と呼ばれており、河口湖町船津に呑口が、富士吉田市新倉字に吐口が露出している。河口湖は自然流出河川のない内陸湖であり古くから洪水被害に見舞われてきた。その治水事業として、「新倉堀抜」として河口湖から桂川(支流の宮川、嘯川)への放水路が整備されていた。嘯水路はこの新倉掘抜の跡を利用した発電用水路で、河口湖〜呑口までが開渠水路になっている。また、この取水口のさらに北側には、嘯治水トンネルとして、河口湖の異常な水位上昇緊に備えた放水路があり、これも新倉側の吐口に合流して嘯川に流下している。また、前掲の通り河口湖は完全な内陸湖であるが、桂川への放水の歴史が長いこと及びその流量から、例外的に一級水系(相模川水系)に分類されている。※富士五湖は、山中湖が桂川(\u003d相模川)の起点であり一級水系に分類される他は、本栖湖・精進湖・西湖のいずれも二級水系である。
名前 |
鹿留発電所うそぶき水路呑口部 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
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水力発電に使われる取水口です。残暑厳しい中で、一服の清涼を感じました。