スポンサードリンク
スポンサードリンク
名前 |
有明テニスミュージアム |
---|---|
ジャンル |
|
住所 |
|
HP | |
評価 |
2.0 |
有明コートのクラブハウス2階に2023年に開設された、日本のテニス史を保存、展示するスペース。大正時代の熊谷、清水氏から始まり佐藤次郎の活躍、沢松和子の活躍などがフィーチャーされています。その割に現代の大坂なおみ、錦織圭、国枝慎吾選手の活躍は扱いが小さいです。発端が宮城黎子氏による基金設立だったようで、氏の経歴・戦績や寄贈物(グランドスラムのメディアパス等)が最前線に展示されています。展示されたラケットやトロフィーなどもストーリー性がなく、バラバラな印象です。全体的にテニスファンに向けて、テニスの楽しさ、素晴らしさや日本人プレイヤーの活躍を発信するというより、日本テニス協会に寄贈されているグッズをしまっていてもしょうがないので、見せる場を作り、JTAに貢献した人を称え、JTAが主催してきた試合の結果を残す、というような内向きのミュージアムになっている印象です。その為、足を運ぶ人も少なくテニス人口も増えていかないのかも知れません。日本のテニスの聖地に置くミュージアムであれば違ったコンセプトのものを期待したいです。日本は既に車椅子テニス大国ですし、男女共に世界トップレベルのツアープレイヤーを排出しています。いつまでも20世紀で止まったままのレジェンド礼賛でなく、それらの偉人の活躍が個人レベルで終わってしまい、国全体でのテニス振興や強化に繋がらなかった現実や、盛田ファンドのもたらした成果などをきちんと評価したテニス博物館の必要性を感じました。