戦後の和風モダン住宅、無料公開。
旧武者小路実篤邸の特徴
戦後の和風モダン住宅を無料で楽しめるスポットです。
昭和30年に完成した歴史的な邸宅の魅力を感じられます。
高低差のある地形や池があり、写真撮影にも最適です。
氏がこちらの敷地を購入して家屋の完成とともに転居してきたのは昭和30年12月だそう。「水のあるところに住みたい」という希望は関東大震災での切実な体験があったからともガイドの方は仰っていた。実際、武蔵野台地際にあって敷地内には清らかな水が湧き、その水が注ぐ上下2つの池がある。何故上下2つに敷地が分かれているのかは、著作の『一人の男』に不思議な経緯が書いてある。が、注目は特に下の池の、余りに形のよい中島であり、隣接した記念館の発行物である『仙川の家』によると「孫ヶ島」と氏は呼んでいたとか。当初は橋もなく、舟で渡っていたそうだが、造成したのではなく当初からあったよう。そしてこの実篤邸の上には小さな祠(滝坂皇大神宮)があり、その脇の管理事務所周辺からは土偶も含めた縄文土器が多数発掘されていて、要するに縄文期からの湧水を祀る祭祀の場所であって、中島も神池庭園なのだろうと思われる。昭和30年当時の写真を見るとまわりは開けた田んぼで、今のような閑雅で幽邃な趣きは皆無であるが、氏のような人だからこそ惹きつけては、そして「復活」したのだと思われる。何はともあれ、こんこんと湧く清らかな湧水が日差しの柔らかい樹木の陰に池の鯉や虹鱒とともに回遊する、落ち着く美しい庭園であり、モダンな実篤邸とともに一見の価値がある。
写真が楽しいスポットです。
地形は高低差が有り池も有ります。鯉に餌やりも出来ます。ファンの方には良いかも。勿論記念館もありますよ。
名前 |
旧武者小路実篤邸 |
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ジャンル |
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電話番号 |
03-3326-0648 |
住所 |
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HP | |
評価 |
4.6 |
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戦後の和風モダン住宅が無料で公開されている。戦後の建物はまだ時代が新しくあまり保存公開されていないので、こうして見学できるのはありがたい。室内の公開が15時までとかなり早く閉まるので、博物館より先にこっちを見学した方がいい。土日祝日に公開されるが雨の日は公開中止になる点に注意。一応バルコニーから中を見ることができるが、和風は中から見ないと良さが分からないので、ぜひ内部を見学して欲しい。和風とモダニズムが高レベルでまとまっている。欄間の位置に曇りガラス、書院と床の間が同じ高さ、和室の軒下だけ素地仕上げ、あたりが気になった。