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名前 |
子爵野村靖・花子夫人の墓 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
野村靖は、天保13年(1842年)現在の山口県萩市で生まれました。兄は、松下村塾四天王と言われた入江九一です。明治9年(1876年)4月、神奈川権県令になったばかりの野村靖のもとに沼崎吉五郎というみすぼらしい老人が訪ねてきました。不審に思いながら野村靖が会ってみると、なんと沼崎吉五郎は吉田松陰の遺書「留魂録」を携えていました。「留魂録」は松陰が処刑される前々日〜前日の安政6年(1859年)10月25〜26日に伝馬獄中で書き上げたものです。松陰は同じ獄舎にいた沼崎吉五郎に「必ず長州人に渡して欲しい」と託しました。吉五郎はその後、三宅島に島流しになりますが「留魂録」を守り抜き、野村靖に手渡し、松陰との約束を果たしました。もし野村靖が、みすぼらしい老人 沼崎吉五郎に会わずに追い返していたら、「留魂録」はこの世から消えていたかもしれませんね。※松陰は確実に塾生らに届くように「留魂録」を2部作りました。1部は伝馬獄から萩に渡り、高杉晋作ら松下村塾の塾生が取り合うように回し読みし、書き写されました。しかしながら、この原本は紛失しています。