駒場公園の加賀百万石邸。
旧前田家本邸 洋館の特徴
目黒区駒場公園内の豪華な洋館は無料で見学可能です。
東京で唯一の加賀藩前田家の居宅、歴史的価値が高い建物です。
特注の英国調度品が配された、贅沢な空間が広がっています。
とてもきれいに管理されている邸宅です。無料で入場できます。真夏に訪れたため、空調管理も効いててすごしやすくて助かりました🤗土足禁止のため、靴を持ち歩きます。エコバッグ等あるとらくだと思います。土日に行きましたが、来客数はほどほどで写真も撮りやすかったです。季節を変えてまた行きたいスポットです。
洋館設計、高橋貞太郎。内装監修、雪野元吉。和館設計、佐々木岩次郎・孝之助親子。両館施工、竹中藤右衛門。茶室・茶室待合、三代目木村清兵衛。総監督、塚本靖。高橋貞太郎は、帝国ホテルを設計した人物。このためか、三女居室等の一部は、当時のホテルの様になっている。雪野元吉は、東京都帝室博物館の内装を手掛けた人物であり、皇室建築の内装を担当した人物。洋館内の調度品は、彼がロンドンで手配したものだという。佐々木岩次郎は、宮大工の名家である木子一族や田中平兵衛を師とする寺社仏閣建築のスペシャリスト。大正六年には帝室技芸員に任じられ、日本文化工芸の第一任者とされていた(なお現在、その孫が当地のボランティアガイドをしている。)。竹中藤右衛門は、現竹中工務店創業者。茶室と茶室待合は、数寄屋建築の泰斗として知られた三代目木村清兵衛が手掛ける。塚本靖は、東京帝国大学工科大学教授。日本の洋建築家の創始者と言っても差し支えない辰野金吾の弟子。いずれも当時の一流が揃い踏みして作ったのが、この旧前田邸である。洋館は、チューダー様式を基調としたゴシック・リヴァイヴァル建築と言える。ジェントリ風の建築が選ばれた理由は、施主であった前田利為公がロンドン駐在武官であったことに由来するのだろう。実際にテューダー様式の特徴である扁平アーチ(チューダーアーチ)、菱形の色ガラスを並べた縦長の窓ガラス、急勾配の三角屋根、繰り返しのビームが見られた。また、ゴシック様式の特徴であるスクラッチタイルやクローバー状のトレーサリーも確認できる。内装で特徴的なのは、蛇紋石と泰山タイルによるマントルピースと思われる。蛇紋石は一枚岩の様に寄せて作られており、その境目は分からない程に精巧であった。当時の技師の腕の良さが伺える。また、マントルピースは各部屋で微妙に意匠が異なっていた。サロンの東面に見られる大鏡は、当時の日本人の平均身長からすれば、かなり高い位置に設置されている。これは姿見を目的とするものではなく、部屋を広く見せるために配置されたものであり、当時の貴族社会で流行した意匠であった。階段下には「イングルヌク」と呼ばれる小空間が設けられている。これはスコットランド建築に見られる暖炉周りの空間であり、ゴシック様式やその英国発展型であるテューダー様式の特徴とは異なる。どうやら前田公がロンドンに駐在していた当時、英米圏で流行していたものであるようだ。洋館全体はパブリックスペースとプライベートスペースとが明確に区別されている。来客者の目に入る空間には蛇紋石、金唐紙、赤絨毯が使われ、また窓ガラスも角がカットされており、光を反射してプリズムの様に虹色に輝き、非常に豪奢な印象を与える。それに対して、プライベート空間(前田公の書斎を除く。)には漆喰が使われ、比較的シンプルな意匠に纏められている。内装の所々には、宝相華、唐草模様、前田家家紋である梅切紋、菊子夫人に因んだ菊の花の意匠が見られ、完全な洋風趣味とはなっていない。
日本民藝館が朝10時からだったので、開くまでの時間潰しに立ち寄りましたが、行ってよかったです。旧加賀藩の前田家のお屋敷で、洋館と和館があり、どちらも無料で見学できます。和館は都心とは思えない自然いっぱいの日本庭園を縁側から見ることができるし、洋館はとにかく豪華で、当時の庶民の暮らしとは比べものにならないくらいのお金持ちだったんだなと想像できます。GW真っ只中の晴れた日でしたが、空いておりました。広場では敷物を敷いてのんびり過ごす人もいて、とてもリラックスできる場所でした。
駒場公園内北側にあるので自転車やバイクは公園の北側入口前にある駐輪場にとめられる。公園内は自転車バイク侵入禁止。🅿️なし。公園入るとすぐそびえ立つ洋館が目に入ってくる。よくドラマにも使われてる建物だけど見学は無料。これを無料で公開している目黒区太っ腹!館内土足厳禁なので玄関で靴を入れるビニール袋をもらって手に持つ。スリッパがあるけど人が多いときは足りてないのでスリッパなしで見学することになる。スリッパあってもなくても、これからの季節靴下を持参するほうが安心かも。もしくは簡易スリッパを自分で持っていくのもありかも。時間制の無料ガイドツアーもあったり視聴覚室のようなところでビデオ学習も。どの場所を撮っても絵になる建物。これだけ立派で広い洋館はほかでもなかなかない。ちなみに館内ツアーのとき、皆さん一緒に行動されるので人が写りこまない写真を撮るチャンス♫
見学無料だとは、思えないほど素晴らしく立派な建物でした。(外壁や壁紙など、丁寧に復元されており、入館料をお支払いすべきだと思うくらいです。)侯爵 前田利為(としなり)侯の居室として建てられて、迎賓館としても利用できるように設計されたようです。ボランティアガイドは、土日祝だけ対応しているようで、所々に説明の方が立っていてくださいます。洋館は東京都が、敷地と和館は目黒区が管理しているようです。クラシックギターコンサートをやっていて、素敵な空間でした。とても広くて30分では洋館見るのも精一杯でした。個人的には、各部屋のこだわりの照明が素敵だったのと、食堂のカーテンがウィリアムモルスの「いちごどろぼう」が良かったです。各駅から15分ほど歩きます。(駒場東大前なら徒歩10分程度)1時間に一本ですが、ハチ公バスも通っています。車椅子対応トイレや、エレベーターもあるので、バリアフリー対応していました。
2022/10/08 土曜日11時〜行きました。初来館。建築を見に。洋館内のみの感想です。お昼すぎから人が増えます。一部狭い箇所もあるので早めに行かれるのをおすすめします。入館無料で写真撮影OKです。検温と手の消毒をおこなった後、靴を脱いで入ります。靴下を履いていない場合、スリッパを借りられます。13時30分〜と14時30〜ボランティアのガイドさんが2、3人現れ、簡単な解説を聞くことと、質問をすることができました。ガイドさんは首から名札を下げているのですぐわかるかと。コロナ禍前はガイドさんが喋りまくってくれるツアー形式だったようですが、今は控えめになっているとのこと。とはいえ質問すればかなりの熱量で打ち返してくださるので大変勉強になりました。3人のガイドさんにそれぞれ別の箇所の解説をしていただきましたが、みなさん興味深いお話をしてくださいました。訪れた際はぜひ。大戦後、GHQ関係者によって壁紙が全面白塗りにされてしまっていたところを、最近やっと少し直したそうです。二階の書斎は特に復元に力を入れており、入室はできず見るだけですが、当時の家具が置かれ、金唐紙の壁が見事に復元されています。2階に図書ルームがあり関連資料を読むことができます。公爵邸の建築についての詳しい本は無さそうでした(日本の西洋館についての本は1,2冊ありました)が、前田家や加賀藩、金沢についての蔵書が多くあります。無料で見られていいんですか?と感激していましたところ、どうにも有料にできない事情があるのだとか。入館料をとれば金唐紙の壁紙が全面復活した姿を拝めるのではないか…、と思うと、とってほしいような、とってほしくないような。
加賀百万石、前田侯爵邸は江戸時代に有った本郷の藩邸を関東大震災後、当時は東京の郊外であった駒場のこの土地と交換して手に入れ、1928~1930年に建設されたとのことです。当時の前田家当主はヨーロッパ滞在の経験が長く、外国の貴賓を迎える事が出来る建物と考えられた豪奢な洋館です。戦前の日本の上流階級はどのようなものかを感じられるものですが、同じような上野池之端の旧岩崎邸よりも落ち着きと優雅さが感じられるのは私だけでしょうか。建物の重厚な落ち着きも見事ですが、使われている照明器具がなんとも味わいが有ります。電球から蛍光灯、そしてLEDへと進化してきた照明器具、でもやはり電球の味わいは格別ですね。
家康に仕えた加賀藩主前田利家から始まり16代目である前田利為公の邸宅。昭和5年の建物。軍人であり、イギリスなど海外渡航をされた方。58歳で、ボルネオ島にて登場していた飛行機が海中墜落…加賀藩といえば、参勤交代の時休憩場であった板橋区にもゆかりある灯籠や加賀という地名も残っているが…。無料で見られる。靴を脱ぐ為、靴下は履かれたい。洋館と和館がある。一階は来賓のおもてなしのお部屋。全ての部屋に暖炉のようなものがあり、大きなガラスの窓からは自然豊かな庭が眺められ、細部まで細工の施してある絢爛な天井、壁、箱根の寄木細工を思わせる床、照明…どれを見ても美しい。2階は家族のスペース。お子さんたちにはそれぞれお部屋が与えられ、これも部屋の壁のカーブなど見応えがある。以前見た、大正時代に建てられたキッコーマン創始者の家は、温水の出るシャワーがあったが、ここには無さそうだ。4時までなので、ゆっくり見ると1時間程度かかるので、それを見越して来られたい。
🏣目黒区駒場3ー3ー55(目黒区立駒場公園内)🚲️駐輪場…門の前に有りました駐車場🚘️…有りませんので近隣の🅿️🚗に。🚃…駒場東大前駅(徒歩8~10分)代々木上原駅、東北沢駅…(徒歩14分)🚌…代々木上原下車(徒歩3分)渋55※公開時間9時~16時30分見学料金…無料※ボランチアガイドにて無料の案内を受けることが出来るそうです…40~50分(予約は不要)※旧前田家(洋館)加賀藩主16代当主前田利為侯(1885~1942年)の邸宅として昭和3年~5年にかけて建設。邸宅であり、海外の貴賓を迎える迎賓館にも成る様にと建てられた。(和館は日本文化を伝える建築)※17年に利為侯(戦死)無き後、中島飛行機社長、中島知久平氏に渡り…戦後はアメリカ連合軍司令官の邸宅にと没収され、内装も一部手が加えられた。※接収解除後は国と東京都とが分割所有と成る洋館は東京都が管理、和館と敷地は目黒区が管理する目黒区立駒場公園と成っている。※幾たの紆余曲折を経てきた、昭和初期の華族の生活を伺い知る貴重な文化財。(華族の邸宅と敷地がほぼ当時のまま遺されている)※平成25年(2013年)国の重要文化財(建造物)に指定された。※接収された折りに改装された部分は2016年2018年に保存修理された折りに修復されたそうです。是非一度駒場公園にお出掛けして見て頂きたい場所です…(建築様式(階段.手摺.扉.等)、家具等々の細工、クロス.カーテン.絨毯、照明、暖炉、部屋の造りや構造等)
名前 |
旧前田家本邸 洋館 |
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ジャンル |
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電話番号 |
03-3466-5150 |
住所 |
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HP | |
評価 |
4.5 |
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ポタリングで訪れました。正直 今回この場所にはあまり期待を込めず、トイレ休憩のつもりでコースに組んだのですが、驚きました!駒場公園 と聞いて 軽んじていましたが 門構え 公園内に入ってすぐの ロータリー まさに 華麗なる一族 といったような 華族の雰囲気を味わえます。と同時に 公園になったためだとおもいますが 路面の荒れ 雑草がはえている芝、鬱蒼と生い茂った庭の木々、などに栄華の果て もののあわれ を感じずにはいられません。「夏草や兵どもが夢の跡」という芭蕉の句が頭に浮かぶ 場所でした。また訪れたいとおもいます。