無料で楽しむ前田家和館。
旧前田家本邸 和館の特徴
旧加賀藩の16代当主が建てた書院造りの和風建築です。
入館無料で参加できるガイドツアーが魅力的です。
美しい日本庭園があり、紅葉シーズンが特におすすめです。
和館は、洋館と異なり、建築される予定ではなかったが、「外国人は洋館など見慣れている。外国人接待のために必要だろう。」という理由で建築が決定されたのだとか。このため、洋館より完成が1年遅れたという。また、和館の建築の行き当たりばったりを示すエピソードとして、中2階に洋風風呂とトイレがある。これも元々設置される予定はなかったが、外国人を饗すことを想定し、設計図を引いた後に、追加されたものだとされる。ただ、こういった紆余曲折を経た割に、和館が外国人接待に使われた記録は殆どなく、二代目GHQ総司令官マシュー・バンカー・リッジウェイが2階部分を寝室として利用したのが目立つのみなんだそうだ。しかも、彼にとって、暖房設備のない和館は住みにくかったらしく、二階の屋根を打ち抜いて、床板の上に暖炉を設置したというのだから、建築経緯を含めて、色々と皮肉なものである。一階の洋館側に茶室があるが、普段は区民が利用しているため、あまり見学することができない。また、2階部分は一般公開されていないが、ボランティアガイドにお願いすると「同伴ならば、」という形で、見学させてもらえることがある。庭園は、唐の時代の陸羽という茶人が作成した庭園様式を模している。具体的には、神潜石と霊報石の間に細い川の流れを作るのが特徴で、これを玉川庭という。川には錦鯉が泳いでいるが、これは元々の姿ではなく、本来はお白州にか細い川を流していただけらしい。しかし、目黒区が和館を公開するに際して、変な気を回してしまったらしく、川を深堀りして、これを放してしまったという。邸内にある庭石や灯籠は、前田家本郷上屋敷時代のものであり、駒場に移転する際に持ち寄られたものだという。実際に、棹に刻まれた年銘を確認すれば、延宝年間銘等と刻む古い灯籠が確認できるだろう。また、2階部分にもある橋本雅邦の杉戸絵は、本郷邸で利用していたものを持ってきたものであるそうだ。かなりの文化的価値があるらしく、この杉戸に合わせて2階部分の柱を組んだため、柱間が等間隔ではなく、不可思議な間隔となっている。なお、この和館の設計を担当した佐々木岩次郎の孫が当地でボランティアガイドをしているらしい。
旧加賀藩前田家16代当主、侯爵前田利為の居宅である。元来、前田家の家屋敷は本郷にあったが、関東大震災からの復興の過程で東京帝国大学との土地交換により、駒場に新邸が建てられたとのことである。和館は外国からの客人をもてなしたり、前田家として四季の節句の行事に使われたとのこと。見学は無料。橋本雅邦筆の杉戸絵などは、博物館へ移設されてしまっている。
中の見学は無料。裸足はNGなので、サンダルの方は入り口でスリッパに履き替える必要があります。2Fは一般公開されていませんでした。あまり知られていないのか、休日でも人はほとんどいませんでした。
このような空間が東京のど真ん中に残っているのが素晴らしい。維持費もかかると思うのに、無料公開されているのも訳がわからない。関係者の方々には感謝しかない。
洋館の方が有名?なようですが、和館も落ち着いた雰囲気で素敵です。お庭には雪吊りもしてあったり、加賀の雰囲気を楽しめる空間でした。ただ受付の方々の雰囲気が良くなく、自分たちが、受付にいないのに、見学していると検温しましたか?とキツめに言われたり、また帰ろうとしていると、、また別の人に検温しまさしたか?と聞かれさすがにイヤな気持ちに。ちゃんと受付に機器をおくなり、その人達がきちんと当番でいてほしいです。
日本近代文学館へ出かけたのだが、駒場公園の東門を入ってすぐ左にこの建物があるので、先ず観覧して見ようとなった。良材をふんだんに使ったスケールの大きい和風の建物で1階だけ観覧できる。庭は一部の紅葉が良く染まっていた。雪吊りを施した樹木もあった。入場無料に感謝!。
『東京都文化財ウィーク』の特別公開で普段は入れない2階を参観。有難い!賓客用としての建物はシンプルだけど優美な室内。橋本雅邦の襖絵、洋館との渡廊下など今こその観賞にウキウキでした。ボランティアの方々の庭園案内も貴重な体験でした。感謝、感謝!
建物好きなので、とても楽しく見学しました。カーテンや壁紙、柱などの細部まで本当にきれいで豪華!素晴らしかったです。
平日に訪れましたが、絶え間なく訪れる方がいらっしゃいましたが、私達の質問にスタッフの方は丁寧にお答え頂き有難かったです。本邸もですが、無料でこのような素晴らしい建物を見せて頂けるなんてびっくりです。
名前 |
旧前田家本邸 和館 |
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ジャンル |
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電話番号 |
03-3460-6725 |
住所 |
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HP |
http://www.city.meguro.tokyo.jp/kurashi/sports_koen_yoka/koen/omoshiro/komaba.html |
評価 |
4.3 |
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旧加賀藩の16代当主・前田利為が建てた書院造の和風建築。1930年竣工。洋館と和館は渡り廊下で結ばれていますが、利為は洋館で日常生活を送り、和館は外国からの賓客をもてなし、日本文化を伝えるために建てられたもので、住居ではなく、迎賓施設としての役割に特化していたようです。前田利為は留学や駐在武官としてヨーロッパに長らく滞在していた人物でもあります。