別所坂で出会う庚申塔の美。
別所坂上庚申塔の特徴
中目黒と恵比寿の間に位置する別所坂上庚申塔は、その歴史的意義が魅力です。
坂を登ることで良い運動になり、登り切った先には美しい庚申塔があります。
綺麗に掃除された状態で、祠には6基の庚申塔が並び、案内板も設置されています。
別所坂を登ってゆくと、麓はそれほどの勾配とは思いませんでしたが、坂上に近づくほど急坂になっているように感じます。擁壁内に6基の庚申塔が納められています。前列左側。六臂合掌青面金剛。上方に瑞雲付き日月。右上手に三叉戟、左上手に法輪、両下手に弓矢。下方に二鶏。三猿(言わざる、聞かざる、見ざる)。「奉納講中庚申供羪」「享保元丙申年十一月四日」(1716年)前列中央は文字塔。「奉供羪南無帝釋天王」「武□荏原郡中目黒村」「延宝八庚申」「十一月□□□日」(1680年)基台に未蓮花と蓮葉。前列右側。六臂合掌青面金剛。上方にかすかに日月の痕跡。右上手に三叉戟、左上手に法輪、両下手に弓矢。下方に三猿(見ざる、聞かざる、言わざる)。「庚申」「元禄元戊辰年十月吉祥日」後列左側。六臂合掌青面金剛。上方に瑞雲付き日月、日輪はかなりぽってり、月輪は欠落。右上手に三叉戟、左上手に法輪、両下手に弓矢。下方に三猿(見ざる、聞かざる、言わざる)。「奉庚申待供養結主爲二世也」「元禄十丁丑年十一月八日」(1697年)後列中央。六臂合掌青面金剛。上方に瑞雲付き日月。三眼。右上手に三叉戟、左上手に法輪、両下手に弓矢。二鶏。説明板によると明和元年(1764年)奉納のようです。足下の邪鬼が正面を向いているのが珍しい。下方に三猿(言わざる、聞かざる、見ざる)、左右の猿が外側を向いています。後列右側に文字塔。「南無法蓮華経」「奉開眼供養」「帰命帝釈天王」「干時寛文五乙巳天」(1665年)「十二月吉祥日」坂上からの見晴らしはよく、かつては富士山を望むことができたようです。ほど近い目切坂にあった「元富士」に対して、こちらは「新富士」と呼ばれていたようです。どちらにも富士塚があったようで、元富士の富士塚記念碑は「上目黒氷川神社」に保存されています。
目黒川からここまで登ってくると良い運動になります。なお口コミが間違ってる人がいますが三戸ではなく三尸、10日ではなく60日ですね。
目黒川方面の急坂を登って来たので,かなり疲れた。淀橋台地の高い位置にある庚申塔群。周辺にあったものを一ヶ所に集めたのだろう。板碑型二基。刻像塔四基。
中目黒と恵比寿の間にある別所坂上庚申塔。東急中目黒駅、JR恵比寿駅からそれぞれ徒歩10分ほど。東京共済病院の裏手にある、きつい坂道(別所坂)を上りきったところに6基の庚申塔が収められています。目黒区内には約70基の庚申塔がありますが、その内の6基。前後2列に並べられており、それぞれ図柄や作られた年代も違う様です。綺麗に掃除されお供え物もあり、地域の方々に大切にされているのが分かります。別所坂を登り切った右手の高台には、新富士と呼ばれた富士塚跡もあります。
綺麗に掃除され案内板有り富士塚跡、別所坂と相まってなんか凄く良い♪
急坂を登りきったところにあります「庚申塔」は、庭事を信仰する庚申講の仲間たちが建てたもので、10日に一度くる庚申の日に眠ってしまうと、「三戸」という虫が体から抜け出し、神様に自分の悪事を報告されることで寿命が縮められてしまうと信じられていたため、仲間たちは集まってその夜は眠らずに過ごしたといいます。江戸時代には、豊作や長寿、家内安全を祈るとともに親睦や農作業の情報交換の場ともなり盛んに集まりがもたました。庚申講の仲間たちは集まりを終えると共同で庚申塔を建てたそうです。この庚申塔の近くには、目黒新富士の跡もあります。
別所坂階段のところにあります。
別所坂の頂上近くのコンクリート壁面をくぼめて造られた祠に、6基の庚申塔が祀られており、傍らに説明板もあります。訪れた時は、お花が供えられており、地域の人に大事にされているようです。
「庚申塔」は、庚申を信仰する庚申講の仲間たちが建てたものである。仲間たちは60日に一度くる庚申の日に、眠ってしまうと、「三尸」という虫が体から抜け出し、天の神に日頃の悪事を報告され、罪状によって寿命が縮められるので、集まってその夜は眠らずに過ごしたという。江戸時代には、豊作や長寿、家内安全を祈るとともに親睦会や農作業の情報交換の場ともなり盛んに集まりがもたれた。庚申講の仲間たちは3年、18回の集まりを終えると共同で庚申塔を建てた。形や図柄は様々だが、多くは病気や悪い鬼を追い払うという青面金剛像、その他に三匹の猿や日月、二羽の鶏が彫られている。別所坂上庚申塔の調査では、紀年銘、寛文五巴天~明和元年(1665~1764)の作です。
名前 |
別所坂上庚申塔 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.8 |
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JRの駅から歩ってきたらここに来た。へーーーと思いながら読んだわ。