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名前 |
龍角寺古墳群 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.0 |
白鳳期の創建と言われる龍角寺には面白い伝説が伝わる:『古く江戸時代から知られている方墳岩屋古墳をはじめ百余基の古墳の集合である。古墳の総数は百余基、うち前方後円墳二十五基、方墳二基の他はすべて大小の円墳である。元明天皇のころ、一人の竜女が、この地に一夜にして堂を建て、薬師如来を竜宮から招来して安置した。その二十二年後、聖武天皇の御代に、釈命上人という高僧が、奥州から訪れ、弥勒堂を建立、「竜閣寺」を開基した。翌天平三年、大旱魃がつづいたため、聖武天皇は、竜女の建立になる竜角寺に雨乞いの祈禱を命ぜられた。読経をつづける釈命上人の前に水神でもある竜の化身の老人が現われたという。「ありがたいお経をあげていただき、わが身の罪障も消滅した。できることがあれば・・・・・・」そこで上人は、雨が降らず万民が困っていると告げると、竜の化身は約束しながらも、「自分は小竜で大竜の許しなしに雨を降らせれば、その怒りにふれ、三つに引き裂かれてしまうだろう。そうしたら、頭はこの竜閣寺に、胴は印西の地蔵堂に、尾は匝瑳の大寺に納めてほしい」といい残すと姿を消した。と、にわかに一天かきくもり、七日七夜の大雨がつづき、乾ききった大地は甦った。しかし、雨の上がったあとに小竜の遺体が三段に折れ曲がって倒れていたという。遺言どおりに、角のある頭は竜閣寺、胴は本埜村の地蔵堂、尾は匝瑳の寺に納め供養し、これにちなんで、それぞれ竜角寺、竜腹寺、竜尾寺と呼ばれ、今日に至っているー』。(『北総台地 : 地中に眠る私たちの郷土史』岡崎文喜, 古内茂 編、りくえつ)