畑の真ん中の縄文遺跡。
藤崎堀込貝塚の特徴
畑の中にひっそりと佇む藤崎堀込貝塚の魅力です。
縄文時代中期から後期の遺跡で、歴史を感じられます。
周囲には貝の欠片が散らばり、その規模の大きさを実感できます。
この貝塚は縄文時代中期から後期にかけての遺跡だそうです。この近くまで海が入り込んでいたことがわかるものですね。周辺には竪穴式住居跡があるらしく、遺跡として貴重なため、千葉県指定史跡になっているようです。ここだけでなく、周辺にも遺跡が散らばっていますが、ほとんど民家があるようなので、この地が開発されることはきっと今後もないでしょう。また中心地には富士構があります。人工物と思われる小山があり、その山腹には道が作られ、天保4年(1833年)の富士講記念碑が頂上にありました。どうやら所謂富士塚とよばれるものです。江戸時代頃は富士山に参拝することが信仰の対象になっていたと高校の教科書に記載されていたので、ここはまさしく富士山登頂記念で建てられたものなのでしょう。ここから富士山に行くことはとても大変なので、病弱な人とか、当時入山が禁止されていた女性にとって、この人工山に登ることで、実際に登ったことと同じ効果があったようです。習志野市には富士吉田青年の家という施設がありますが、江戸時代からの交流の結果とし建てられたという説があるとか。
都市部には珍しい縄文時代の貝塚。看板のある場所は四面を畑に囲まれており、南側の細道から入る。鳥居があるが貝塚には直接的な関係はない。これは土地の所有者がこの大樹の麓を富士講の場所としていたためで、中には富士講のうずたかく積まれた岩と、江戸時代後期の碑があった。貝塚の位地はこの富士講の緑地を囲むようにU字型に存在する(U字型なので馬蹄型貝塚という)
『駐車場』なし。近くの森林公園駐車場からは歩いて5分くらい。あたりは畑なのですが、ここだけ『この〜木何の木』のコマーシャルのように木々が生い茂っっています。鳥居をくぐるとどこからともなく風が吹いてきて、鈍感な私でもいにしえのパワーを感じます。木々の中心には富士塚がありパワースポットです。縄文時代から人が住んでいて貝塚になっていたとのこと。今でも地面は貝殻だらけで…縄文土器のかけららしき物までたまに落ちていますよ。ここはちょっとした高台になっていて、眼下に幕張の高層ビルが見える不思議な場所です。
先日この近くで猿を見ました、。何かの間違いではないかと思いましたが目の前を走っていなくなりました。
台地の上の農地の真ん中にぽつんとある、この遺跡にたどり着くにはどうしたらいいのだろう? たまたま歩いていった当方はよかったが、農道には車を停めておけるところもない。そのうえ、大きな木を目印に近づいても、「私有地だから勝手に入るなよ」という掲示もあって、どうやってアプローチしたものか悩む。結局、農道から、貝塚に設けられた神社の鳥居に向かって、畑を踏み荒らさないで済みそうな細い通り道を見つけ、到達することはできた。でも、畑の所有者がいたら叱られたかも知れない。めんどくさい遺跡である。やってきてみると、貝塚というより、いまは近世の山岳信仰を示す富士塚だといったほうがいい。こんな台地上に貝塚とは意外な感じもするが、縄文時代の海進期には、このへんは古東京湾に突き出す小さな半島だったようだ(等高線付きの地図を見ると、周囲は下り傾斜であり、遠浅の海だったのだろう)。習志野市教育委員会の説明看板を引用します。----------------- ここから ----------------千葉県指定史跡藤崎堀込貝塚昭和四十二年三月七日指定 繩文時代中期〜後期藤崎堀米貝塚は縄文時代中期〜後期(放射性炭素年代で約四千五百年前〜三千年前)の遺跡で、大規模な貝塚と集落の跡です。遺跡が位置している標高約二十mの大地は、菊田川とその支流が刻んだ谷に面しており、貝塚が作られた時代には、この谷に、ある程度まで海が入りこんでいたと考えられています。この貝塚は、縄文時代後期の人々が、食べたあとの貝殻・魚骨・獣骨などを大量に捨ててできました。貝の分布する範囲は南北約一一〇m、東西約八〇mで、西が開いた馬蹄形をしています。貝の見られない周辺部にも、縄文時代中期から後期の竪穴住居跡が見つかっていて、このあたりが長期にわたって生活の場であったことがわかります。貝塚は、当時の人々が使ったさまざまなものが遺されていて、動物質の遺物の状態もよいため、食生活をはじめとする過去の暮らしを知る兎上で、とても重要な情報源です。これまでの調査では、食用にしたと考えられるイボキサゴ・オキアサリ・ハマグリなどの貝、マアジ・サバ・マイワシなどの魚骨、ニホンジカなどの獣骨のほか、縄文土器や石器(打製石斧、磨製石斧、磨石、石皿、石鏃など)といった道具類が出土しています。藤崎掘込貝塚は、都市部にありながら、貝塚のほぼ全域が大きな破壊を受けずに残った貴重な遺跡であり、縄文時代の人々の生活とこの地域の歴史を明らかにする上でたいへん重要です。
藤崎堀込貝塚。大きな木の中に閉じ込められた世界。鳥居をくぐると背中から心地よい風を受けます。
畑のど真ん中に小さい森があって、そこが藤崎堀込貝塚(ふじさきほりごめかいずか)なんかこういう風景見てるとアレ思い出しますよねー、このーきなんのききになるきーってやつ。関係ないけど。昔は谷だったとか、このあたりまで海だったとか、そういうのを開拓して今があると思うと感慨深いですね。そういえば貝塚とかこういう遺跡って日本では海岸線にしかないイメージですよね。やっぱ昔は内陸や山岳ではいきれなかったのかな。シヴィライゼーションやってるから今ならどうやって開拓するか考えちゃう。
周りの畑にも散らばる貝の欠片から、この遺跡の規模の大きさを感じることが出来る。
じっくり見ることがなかった?
名前 |
藤崎堀込貝塚 |
---|---|
ジャンル |
|
住所 |
|
HP |
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/bunkazai/bunkazai/p411-035.html |
評価 |
3.9 |
周辺のオススメ

散歩中、畑の中に突如現れた大木。気になって近づいて見たら縄文時代の貝塚でした。足元を見ると貝殻がびっしり。4000年前の人々の生活を感じられる不思議なスポットっす。