雪が纏う七福神の迫力。
七福神の特徴
飛騨大鍾乳洞から近い回廊沿いの見どころです。
雪を纏った七福神の迫力ある石像群が魅力的です。
普段とは異なる姿でパワーアップした七福神が楽しめます。
鍾乳洞の帰りの道にあります。福が来ますように。
雪を白衣のように纏った七福神の姿が普段の姿と違いパワーアップ。さらに神がかった姿が見られるのは冬季の醍醐味です。
名前 |
七福神 |
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ジャンル |
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住所 |
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ストリートビューの情報は現状と異なる場合があります。
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評価 |
4.0 |
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岐阜県高山市丹生川町日面(ひづみ)の七福神は、飛騨大鍾乳洞の出口から駐車場に向かう回廊沿いに並ぶ、迫力ある石像群だ。高さ数メートルにも及ぶ七福神たちが、訪れた人々を穏やかな笑顔で出迎え、見送ってくれる。飛騨大鍾乳洞は標高約900メートルの高地にある日本有数の観光鍾乳洞で、昭和40年(1965年)に実業家の大橋外吉氏が発見・公開した。大橋氏は美術品や骨董品収集家としても知られ、洞窟に隣接する大橋コレクション館も充実している。鍾乳洞内には「七福神宝船」という鍾乳石もあり、縁起物として七福神を重視したことが伺える。七福神はそれぞれが商売繁盛、健康長寿、学問成就など多様なご利益をもたらすと信じられる神々で、日本だけでなくインドや中国から伝わった神も含まれている。七柱の神々が揃うこの石像群も、観光開発の一環として設置され、今では地域に親しまれるシンボルとなっている。特に冬季は周囲に人工的に水を撒いて凍らせた「氷の渓谷」が出現し、七福神像との幻想的なコントラストが楽しめる。また、毎年2月にはライトアップイベントも開催される。この地区には、日本書紀にも登場する古代英雄・両面宿儺(りょうめんすくな)の伝説も息づいている。飛騨では宿儺は慈悲深い英雄とされ、日面の善久寺(ぜんきゅうじ)は宿儺ゆかりの古刹として知られている。宿儺が現れたとされる両面窟(りょうめんくつ)も鍾乳洞のすぐ近くに位置し、現在は遠くから遥拝所で参拝できるようになっている。さらに、施設内には巨大な「宿儺鍋」など宿儺伝説にちなんだユニークな展示もある。七福神像自体は鍾乳洞運営者や地元の人々が丁寧に管理しており、経年による摩耗もまた味わい深い趣を生んでいる。地元では七福神像を見守りながら子供たちの郷土教育も行われ、地域住民と深く結びついていることが感じられる。周辺には宿儺伝説の舞台となる善久寺や丹生川町役場の日面支所前にある巨大な両面宿儺像など、見どころが豊富だ。高山市街や近隣地域にも宿儺にまつわる史跡が点在しており、飛騨地域の深い信仰と歴史を堪能できる。飛騨大鍾乳洞そのものも見どころ満載で、地底湖や子宝祈願の祠など、探検気分で楽しめるスポットが随所に用意されている。七福神の石像群を訪れる際には、こうした周辺の見どころもぜひ合わせて訪れてほしい。大自然と人々の信仰が調和した、魅力あふれる場所だ。