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大乗寺は、はじめは富樫家尚が押野荘に澄海を住持として建てた密教寺院でしたが、家尚と澄海が永平寺から徹通義介を招いて、永仁元(1293)に加賀国最初の禅寺として開かれました。4代目の明峰素哲は富樫氏の出身といわれ、貞和二年(1346)に富樫家善から寄進を受けるなど、富樫氏と密接な関係をもつと同時に大乗寺の基盤強化を図りました。なお、大乗寺の範囲については、押野館跡がある押野三丁目から本町一丁目、横宮町、金沢市横川町の日吉神社辺りまでと推測されています。一向一揆の混乱により、野々市での大乗寺の記録はわからなくなりますが、江戸時代には、加賀藩前田氏の庇護のもと、金沢城下の木新保に寺地を得ました。後に、家老本多家の菩提寺として、金沢市本多町に移ります。そして元禄十年(1697)に、現在の金沢市長坂町に移転しています。