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隣の早池峰神社に比べると非常にしょぼい寺。鳥居は今にも崩れそうな木製。しかし、3つある石碑はどれも非常に興味深かった。右の石碑は出羽三山碑。真ん中に湯殿三山と刻まれている。その両脇に名前が刻まれていて、右側が「弘法大師」、左側が「岑海上人」。やや特殊な字体。元治二年四月八日と建之日が刻まれている。岑海上人は、山形県鶴岡市の注連寺に即身仏として安置されていたが、明治時代に火災で焼失してしまった。即身仏は真言宗系の修験道寺院湯殿山系の修験者の間で行われるもの。「弘法大師」「湯殿山」「岑海上人」の名前が並んでいるのは、そのような事情による。出羽三山碑に即身仏の名が刻まれているのは初めて見た。真ん中の石碑は「諸悪莫作衆善奉行」と刻まれていたのだろうが、最後の「行」が消えている。おそらく地域の区画整理などの際に、別の場所からこの場所に石碑を移す時、下部が壊れてしまったのだろう(石碑がまとまって置いてあるのは、石碑が移動してきたことを意味する)。左側の石碑は「高祖大士宝塔」。高祖大士とは日蓮聖人のこと。