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県道234号(説明板より左の道路)の入江にある石灰岩地帯の窪地には、周知の埋蔵文化財「前原遺跡」が所在しています。1996-1997年、県道の整備工事に伴う発掘調査では、約3,800年前のものと考えられるオキナワウラジロガシの実(ドングリ)を集めた遺構(貯蔵穴)が24基ほど検出されました。遺跡から確認できる過去の人々の食生活の痕跡は、通常、腐食に耐え易い貝や骨などが残り、木の実などの植物性の遺物は何百〜何千年という時間の中で朽ちていく為、残りにくいのですが、前原遺跡の調査成果によって、当時の沖縄の人々が秋にはドンングリを食していた事が具体的にわかり、大きな話題となりました。また、同遺跡では竹で編まれたバーキ(能)や丸木舟の舳先も出土している為、当時の人々が籠を編む技術を持ち、舟で航海していた事もわかります。前原遺跡は、沖縄の人々が植物を利用してきた歴史や変遷を考える上で、数少ない貴重な遺跡です。2018年3月\t宜野座村教育委員会案内板より。