神秘の魏石鬼窟、古墳探訪。
魏石鬼の岩窟(穂高D1号墳)の特徴
古代の伝説が息づく、魏石鬼八面大王の立てこもった岩屋です。
岩窟までのアクセスは、石仏が並ぶ美しい山道を歩いてたどり着きます。
ドルメン式古墳の形態が見られる、歴史ある神秘的なスポットです。
古代の伝説の残る岩窟、実は支石墓と言われるタイプの横穴式古墳です。大きな自然石を利用して、天井の石を支える構造になっています。どうやって組んだのでしょうか。
安曇野市の観光名所「大王わさび農場」は「魏石鬼(ぎしき)八面大王」がその名前の由来だそうです。大和朝廷に逆らった者は全て鬼にされてしまいました。わさび園に飾ってある可愛らしい「大王像」からは恐ろしい鬼を想像出来ません。むしろ親近感さえ湧いてきます。
正福寺さまから山中の歩道を進んで行きます。地面が濡れていると滑りやすいので注意が必要。道中にはたくさんの石仏が並んでいます。岩窟は荘厳でとても迫力があります。中には入れませんが外からでも充分。付近にはスパンと割ったような巨石もあり、巨人と言われた八面大王さまが本当にいたのかなと感じさせます。素晴らしい史跡なのにちょっとわかりにくいところがもったいない。山中にひっそりと佇む古墳です。
征夷大将軍・坂上田村麻呂と対立した魏石鬼八面大王が立てこもったと言われる岩屋。その実は六世紀後半の古墳である。ドルメン式古墳、いわゆる支石墓だが、日本では珍しいタイプの古墳で福岡、佐賀、長崎等の一部の地域で見られ、そのルーツは遼東、吉林、朝鮮辺りである。なぜ、こんなところにそんな古墳が?ここ安曇野を開拓したのは、九州は福岡で古代に勢力を誇っていた安曇氏の末裔といわれている。安曇氏は海運に優れた海人族で、漢委奴國王の金印で有名な奴国の王族と比定されていることから、大陸との交易があったことがわかる。その海人族だった安曇氏は大和朝廷との争いに敗れ、西暦6世紀ころに安曇野の地を開拓し、定住したという。なるほど、だからこんな山奥に大陸の文化が残る古墳がある訳だ。また、魏石鬼八面大王だが、魏石鬼という名で別称として八面大王と呼んだらしい。八面大王は大和言葉の読みでは「やめのおおきみ」であり、筑紫(熊本県)は八女を治めていた豪族の磐井氏と関係があるといわれている。磐井氏も6世紀の磐井の乱で大和朝廷との争いに敗れている。話は逸れるがそれだけではない。国譲りで有名な建御名方神も大和朝廷の使者・建御雷神に敗れて、信州は諏訪の地に逃げ延びる。その建御名方(タケノミナカタ)も一説では九州の豪族・宗像氏の「ムナカタ」変化したと言われている。仮にこれらの説が正しいとしたら、九州の3部族がこの地に逃げ込んだのは、ただの偶然なのか?一説ではこの地で産出されるヒスイが目当てと言われているが、戦に敗れた部族が自由に定住地を選べたのだろうか?自由に選べるとしても、海人族が海ではなく山を選ぶだろうか?私はこの辺は当時の流刑地のような扱いの、未開の辺境だったのではないかと考えている。ただ、それでは敵性部族を一まとめに置くことになり、共謀して反乱を起こされる可能性もある。そう!穴だらけの仮説なのだ。それはそうと、この古墳だが6世紀後半に作られたらしい。写真を見てほしいが、確かに立派な支石墓だ。中には入れなかったが覗いてみると・・・おや?コウモリがすみついてらぁ。
古墳跡?竹藪を入っていったところにあります。近くには車を停められないので有明山神社さんに車を停めさせていただいて、有明山神社さんの参拝後に徒歩で行くといいと思います。
218.05.01その昔、八面大王が立て籠もった場所として記録される。
魏石鬼窟と書いて「ぎしきのいわや」と読みます.魏石鬼とは,坂上田村麻呂に討伐された地方豪族,八面大王のこと.この岩屋は,八面大王が田村麻呂に対抗するため立てこもった砦とされます.でも,この岩組の形は,ドルメン式古墳(支石墓)です.つまり古代の人工物.アプローチは,有明山神社駐車場→くるまや→階段を上って正福寺→山沿いの水平歩道→観音堂(真下に魏石鬼窟!)となります.往路復路とも同じです.駐車場からそう遠くないんですけれども,正福寺の石段を上ること,山沿いの水平歩道が細い山道であることから,見学時間を含め往復1時間を見込むといいでしょう.水平歩道には,石仏がたくさん並んでいます.
獣道のような山道を歩いてたどり着きましたが、近くの正福寺境内から道が延びていますので、そちらから向かうのが正解のようです。
魏石鬼窟ぎしきのいわや長野県安曇野市穂高有明宮城坂上田村麻呂に対抗するために魏石鬼八面大王が立てこもったとの伝承ありつまり戦いのための砦しかし別添画像の通り明らかに古墳AD570年頃の古墳と推察されており坂上田村麻呂より150年程度昔それにしても安曇野市穂高の山奥に古墳を造らせたのは海民族の安曇氏が海より河を遡上しその首長であろう一見の価値があります。
名前 |
魏石鬼の岩窟(穂高D1号墳) |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.5 |
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何とも神秘的な怪しげなスポット。遊歩道はしっかりとして迷う事や転ぶ事はなさそうです。無人のお寺さんの右手から進みます。5〜10分ほど平らな道を進みます。