守矢家の歴史、諏訪の神秘。
神長官 守矢史料館の特徴
神長官守矢家と諏訪大社の深い関わりが学べる歴史資料館です。
藤森照信氏のデビュー作品として注目の建築物が特徴です。
古文書や御頭祭の復元展示があり、貴重な資料に触れられます。
守矢家は諏訪大社上社の神長官を世襲していた一族で、家伝によれば天津神たる諏訪明神に敗れた国津神を祖としています。神話の時代から一子相伝の神事を継承してきたとんでもない旧家であり、その記念館ともなれば歴史の重みを感じさせる建物と、他では見られない至宝の数々を期待してしまいますが、そんなことはありませんでした。まず建物。後に「タンポポハウス」「ニラハウス」などの奇抜な建物を次々に手掛けることになる藤森照信の第一作で、日本の伝統建築とは建材以外に共通点のない奇妙奇天烈な形状をしています。中に入ると諏訪明神への捧げものである鹿、猪の頭がずらりと並んでいます。串刺しにされた兎もあったりするので、ミッ○ィーが大好きな幼児を不用意に連れて来れば一生もののトラウマを植え付けかねません。その奥には古文書の類が展示されているものの、一級の史料、必見の美術品と呼びうるものはありませんでした。明治政府によって神職の世襲が禁じられたことにより、神代より守矢家と共にあった諏訪大社上社の有様は大きく変わりました。守矢家は社を去り、口承されていた秘伝の数々は失われました。ここを訪れて実感したのは、近世と近代、守矢家と諏訪大社の間にあった断絶はもはや埋め合わせようもないということでした。諏訪大社を補完するための施設としてはまったく楽しめませんが、 記念館周辺には藤森照信設計の「高過庵」と「空飛ぶ泥舟」もあります。諏訪大社のことは忘れて、独特な味わいの奇抜な建築物を楽しむには良いところです。
東方Projectの二次創作にある、秘封記録活動の作品に出てきたところで、1度いってみたいと思い行ったのですが、ほんとにそのまんまだったんです!行った日が、旅行最終日であったのであまり探索はできなかったですが、入場料も大人は100円 高校生が70円 それより下は50円ととても安いので行ってみてください!管理人も優しくてとてもいい人だったのでオススメです!
諏訪大社上社神官長の家系であった守矢氏の資料館。入館料100円。お釣りのないように。駐車場は数台停められるスペースがあるくらい。今(2024/8)は「逃げ上手の若君」に関連してか北条時行に関する特別展がある。敷地内にはミジャグジ神様のお社もあり。神話の時代から続く家系の資料館なのでもう少し展示が見たいという気持ちもあるが、こういった施設が残っているだけでもありがたい。なにより、ここで購入できる「神官長守矢資料館のしおり」「守矢資料館 周辺ガイドブック」は守矢家に伝わる話や上社周辺の情報が詰められており、巷にある怪しい話の本や動画から情報を入手するよりよほど面白い。歴史や神話好きには是非訪問してもらい、手に入る資料を元に、太古の歴史を想像してもらいたい。
神長官である守矢家は代々、諏訪大社上社において独自の祭祀を古代より掌ってきた神職。諏訪の他に類を見ない神職;神長官に関する史料や古代祭祀の御頭祭に捧げる供物のレプリカが史料館のメイン。諏訪の古代神話と祭祀に興味ある方は一度訪問する価値あります。また建物も必見で、入り口の柱に打ち込まれた鳥形の薙鎌や鉄鐸がモチーフの照明がイイです。諏訪神社前宮と上社との中間地点に位置していますが、二社を結ぶ県道に掛かる看板は見落としがちなので注意。駐車場スペースはやや狭目です。
諏訪大社の上社本宮から上社前宮に向かう途中にある宗教資料館で、古くから諏訪上社の神長官を努めてきた守矢家の屋敷跡に建っている。諏訪と言えば諏訪大社とそこに祀られているタケミナカタノカミ、大祝(おおほうり)の諏訪一族の事を連想するが、タケミナカタノカミが諏訪に来るまでは土着神のミシャクジノカミが祀られていた事から、独自の宗教様式が育まれてきたと思われる。印象的なのが、祭壇に鹿の首を祀る御頭祭の展示スペースで、現在は剥製の鹿の首を使用してあるが、かつては祭の都度に75頭の鹿の首を祭壇に祀っていた。
長野県茅野市にある神長官守矢史料館に行ってきました。守矢史料館は鎌倉時代より守矢家で伝えてきた守矢文書を保管・公開する史料館です。守矢家は中世より諏訪神社上社の神官の一つである「神長官(じんちょうかん)」を明治時代まで勤めてきた家柄です。諏訪神社上社において、御柱祭と並んで重要な祭礼である「御頭祭」の復元展示を行っています。入館料 大人100円 高校生70円小中学生50円開館時間 午前9時〜午後4時30分中央道諏訪ICより車5分。JR中央本線茅野駅よりタクシー10分。
2022/10/3縄文の時代に諏訪のシャーマンであった守矢家。諏訪まで逃れ諏訪大社上社の大祝(おおほうり)となったタケミナカタに従属する形で祈祷と政務を担当する神長官となり、一族は明治までその役職を務められました。十字をきる守矢家の家紋は薩摩島津家と同じで、島津家は守矢家の分家と言われています。タケミナカタは古事記に登場し、大国主の息子で国譲りの際に出雲を追われた神様です。こちら資料館(100円)は守矢家所蔵の古文書を保管しています。そして、諏訪大社上社前宮の十間廊で行われる御頭祭の展示があります。敷地内にはミシャクジ社の総本社があり、諏訪大社に大きな影響を与えています。その他、祈祷殿、古墳などがあります。駐車場有り(数台)。
尖石縄文考古館で買った3館共通券にここが含まれていたので前知識ゼロで訪問。大河ドラマに合わせて北条氏との書簡が特別展示中。守矢氏が神話時代から続いていたとは知りませんでした。諏訪大社の前宮と本宮の間にこの一角はあり、鎌倉みちの背後には守屋山がひかえるという、地理的にもこの諏訪地域で大きな力をもっていることがわかります。書簡にはまさにドラマの登場人物の名前がありとても興味深く読ませていただきました。またその後有名になる建築家の方が設計されたこの館の正面と同じテーマ(柱が屋根を貫いている)が20号線沿いの公民館に表されていて目を引きました。
謎と歴史に彩られたロマン溢れる一族である、諏訪大社上社・神長官「守矢家」の敷地内に建てられている資料館です。守矢氏は「神話」時代から続くというから、笑っちゃうぐらい古い家系なんですよ。時代は大国主(オオクニヌシ)のもとで繁栄する葦原中国(地上界)を、高天原から眺めていたアマテラスが羨ましく思い「国譲り」を迫るところまで遡ります。大国主の息子の建御名方(タケミナカタ)は、当然ながらあまりにも一方的だと怒り、使者の建御雷神(タケミカヅチ)に力比べを挑みますが、あえなく敗れはるばる諏訪湖周辺へと逃れざるを得ませんでした。しかし諏訪湖周辺にも地元の国津神・洩矢神がいて争いになり、最終的にタケミナカタ陣営が勝利して、洩矢神側は統治権を譲って配下となり祭政を司る存在になりました。この洩矢神の末裔が守矢氏とされています。でも、したたかな守矢氏は建御名方の子孫である神氏(みわし)を一種の名誉職に祭り上げ、実務は神長官として守矢氏が全て行なっていました(笑)。さらに神長官は地元の精霊(ミシャグジ)を扱える唯一の人物とされ、祭事の際には自由に降ろしたり上げたり、あるいは依代となる人や物に憑けたりできる凄まじい特殊能力を持っていたようなのです。そんな不思議な伝承を持つ一族ですが、諏訪大社の儀式の全て請け負ってきたため「守矢家文書」として数多くの貴重な文献・資料を持っていました。その保存公開の為に建てられたのが、この資料館です。また建物自体も地元出身の洋館研究の第一人者であった藤森照信氏が、初めて「建築家」として設計に関わりデビュー作となった、面白いデザインの建造物となっています。何でも当時の守矢家当主の早苗氏が幼なじみで、それで実績のない藤森氏に依頼がきたのだとか。藤森氏はこの方面でも能力を発揮して、その後も特徴ある建築物を発表し続け「日本建築学会賞」を受賞するなどしています。守矢氏は精霊を使いこなしたように、人間を使いこなすのも上手だったようです(笑)。
名前 |
神長官 守矢史料館 |
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ジャンル |
/ |
電話番号 |
0266-73-7567 |
住所 |
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HP | |
評価 |
4.3 |
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小さな資料館ですが、興味のある方には穴場というか…なかなか情報量は多いです。諏訪頼重、時継、頼継の書簡見たさに訪れました。意外にも時継の書簡が興味深い内容で楽しかったです。資料館の後は、神長官守矢氏の屋敷の敷地内を散策。ミシャグジ神を祀った祠、古墳、神長官の墓、大祝の墓、見応えありました。神長官守矢資料館は、本宮の近くにあり、ここから前宮まで歩く事ができます。昔の上社は、前宮と本宮が繋がっていたと聞いたような…この散策ルートは、かつて大祝たちも歩いたのではないかな。