エアーコンプレッサーの力強い存在感。
旧横浜船渠 エアー・コンプレッサーの特徴
CHICAGO PNEUMATICの銘板がある、歴史的な船舶用動力源の機械です。
日本丸メモリアルパーク近くの産業遺産で、古い機械に興味がある方におすすめです。
大昔のエアコンのコンプレッサーです。巨大なモーターが歴史を感じますね。
こちらは2024年05月17日の訪問となります。日本丸のある広場、外周付近に二基あるブツです。三菱重工が造船業に乗り出す際、米から購入したものらしいですね。造船所移転までの約65年間、造船・修理に用いる機会に圧縮空気(動力)を送り続けた、かつてここが造船所だった事実を示す遺構でもあります。
屋外展示されていました。特になにかあるわけではないですが、港町なんだなって思わせるオブジェですね。
みなとみらい大通り沿いにある「旧横浜船渠株式会社 エアー・コンプレッサー」は見るからに大きく力強い存在感があります。近くの「みなとみらい動く歩道」下のトイレ前にも同じ物が展示されてます。横浜船渠(後の三菱重工業横浜造船所)が造船事業に進出した際、アメリカ(シカゴ・ニューマチック・ツール社)から購入したエアー・コンプレッサーです。
コレはグッと来ます!存在感が素晴らしいです!!
古い機械に興味がある人にとっては面白い展示物かと思います。自分も興味深く拝見しました。みなとみらい大通り沿いの他にみなとみらい動く歩道下のトイレ前にも同じ物が展示されてました。
造船に使ったエアコンプレッサーの遺構です。日本丸の入口近くと公衆トイレの前の2か所にあります。
無骨なコンプレッサー。機械遺物感があります。
観察するに,機械上部の銘板には「CHICAGO PNEUMATIC TOOL CO.(シカゴ・ニューマティック・ツール・カンパニー)」とあることが分かる。PNEUMATICは,「空気圧」の意味。この会社は現在もアメリカで活動している。部品各部には,「CPTCo」を組み合わせたロゴマークがあしらわれている。このマークは,1904年から1918年までこの会社で使われたものであり,現在は変わっているそうだ。案内板によると,この圧縮機は,1918年に製造されたものらしい。横浜船渠株式会社(のちの三菱重工業横浜造船所)が造船事業に事業拡大をする際に,この圧縮機を買い付けたのだという。より詳しく観察する。まず,縦置きされた巨大な回転盤が目に入る。この回転盤の中央側面にはシャフトがあり,それに目を伝わせて行くと,スライダークランク機構に接続されているのが確認できた。そして,この機構は,そのまま大小二つの樽状の構造物の中に伸びていく。また,少し目を離して,その樽状の構造物の正面下に注目する。樽を支える柱があり,その柱の中央に空気の取り込み口と思われる四角い穴が見える。ここからは全くの想像だが,「柱の口から大小二つの樽状の構造物の中に空気を取り込む」→「(目視で確認できないが)その樽の中のピストンで空気を圧縮」→「圧縮した空気を上部のタンクに貯めていた」ものと考えられる。そして,圧縮した空気は,小さい樽の上にある銃口の様な部分からパイプなどで他の機械に接続し,様々な工業機械の動力として利用したのではないだろうか。なお,このコンプレッサーは二か所に在り,一つはさくら通り西交差点付近のコンコース下,もう一つは日本丸丁字路付近の植え込みにある。
名前 |
旧横浜船渠 エアー・コンプレッサー |
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ジャンル |
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電話番号 |
045-671-2038 |
住所 |
〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい2丁目1−1 |
評価 |
3.8 |
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船舶修理の動力源になったコンプレッサー。さすがに巨大です。