縄文時代の魅力、入江貝塚!
入江貝塚の特徴
入江貝塚は高砂町の公園にあり、縄文時代の遺跡が豊富です。
トンネル内には貝塚の断面が展示され、竪穴式住居が復元されています。
水産資源に恵まれた内浦湾を見渡す、歴史的なロケーションです。
入江・高砂貝塚・竪穴住居跡がここでも60センチ掘り下げられており、おそらく寒さ対策だったのであろうと思われる。・ポリオ感染の10代後半の少年の人骨が発見されており、手足人骨の細さから考えて歩行はできなかった。が、その年まで生きていたということは家族の支えがあったということ。・40才くらいの妊娠歴ある女性の人骨と生まれて間もない幼児の人骨が一緒に見つかる。生まれて間もなく失くなった幼児を悲しみにくれた女性が幼児の遺骨を大切に保管し、自分が失くなった際に一緒に埋葬されたのではないか。一面にベンガラがたくさん蒔かれており、特別な埋葬だったのだろう。一緒に埋められていた緑の小さな勾玉を見たがどう見ても胎児の形に見える。これも祈りの形か。・展示品の漁具につける銛を見たが恐ろしく精巧に作られている。鹿角を削って返しまで作られているので一度刺されば抜けない。あとはイルカやオットセイ類との体力勝負である。紐(縄)の引っ張りあい。丸木舟でどこまで外洋に出られたのだろう。・お墓は住居地域、貝塚と近接しており、分離まではされていない。また形態も土抗墓、配石遺構と環状列石には至っていない。
入江貝塚は、トンネルの中に貝塚の実際の断面が展示してある。墓からは筋萎縮症に罹患した成人人骨も゙確認された。高砂貝塚からは胎児骨を伴う妊産婦人骨が確認された。入江高砂貝塚館に詳しい説明がある。
2022年10月10日に見学しました。縄文時代前期後半から後期前葉(紀元前3500年〜紀元前2000年)にかけての遺跡と考えられます。縄文海進により、現在よりも海岸線が遺跡に近く、現在の室蘭本線が通っている辺りも海だったのではないかと思います。海岸段丘の崖下が海岸線だとすると、古い竪穴住居は、風浪を避けるため、高い位置に営まれたのも理解できます。また、後期の竪穴住居が海側(台地の先端部)に近づいて営まれたのは、海退によって海岸線が後退し、風浪の影響を受けにくくなったからではないでしょうか。前期から中期の竪穴住居の形が、楕円形ないし長円形という解説でした。集住によって人口が増加し、一つの家屋の入居者数が増えたことに効率的に対応した結果かと思います。また、後期になると円形に変化しています。寒冷化による人口減と居住の分散化が読み取れます。貝塚から土坑墓が多数発掘されています。前・中・後期と埋葬の仕方にも変化が読み取れて、大変勉強になりました。また、三期にまたがる遺跡であるため、前期の円筒下層式土器→中期の円筒上層式土器→後期の入江式土器と土器編年についても大変参考になりました。発掘された資料では、北海道に生息していない猪の牙を使った装身具や南方の海にしか生息しない貝を使った腕輪(貝輪)、鹿角製の銛頭・釣針、歯牙製装身具、環状土製品、入江式土器などが上げられると思います。入江式土器の文様の特徴ですが、クランク状の文様、渦巻文様、蟹のハサミのような文様、波形文様の4パターンが組み合わされたものだそうです。
水産資源が, 豊富な内浦湾を望む, 標高 約20mの段丘上に, 立地. 後背地は, 落葉広葉樹の深い森🌳, ここで貝塚と人骨💀, そして入江式土器が, 出土しました. 竪穴式住居跡, 居住域, 土坑墓, 墓域で構成(ここから人骨が検出). 貝塚から, アサリ🦪などの貝類, ニシン🐟などの魚骨, エゾシカなどの獣骨, なども出土しています.
縄文時代にタイムスリップ~楽しい体験講座もあり、最高に楽しかったです👍️
竪穴式住居の構造か大変分かりやすくて工夫されていました。
入江貝塚は竪穴式住居があり、高砂貝塚には新しく展示施設が出来ています。長閑です。
北海道の地にも、いにしえから人が住んでいたことを実感できます。
世界遺産勧告を受けましたので、これからもっともっと、整備され観光地化していくと思います。
名前 |
入江貝塚 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.9 |
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貝塚の有る綺麗に手入れされた公園。