住宅街の中に息づく長岡京の歴史。
長岡宮跡の特徴
住宅街の中にひっそりと佇む、長岡宮大極殿跡が魅力です。
復元・体感アプリAR長岡宮で歴史を深く理解できます。
平安京直前の都、長岡京のロマンを感じられる場所です。
■長岡京跡京都向日市にある史跡。公園として整備されている。
長岡京の中心である大極殿の跡です。跡地は公園として整備されています。公園には建物のあった場所を示すものや説明板があります。しかし私の気を惹いたものは大きな石塔の前に置かれていた「長岡宮の礎石」です。説明によると、これは開発に伴う長岡京の発掘調査がまだ十分に行われていなかった時代に、研究者の小林清さんが自ら建設現場に足を運んで採取したものだそうです。こういう人の地道な努力があったからこそ、かつて「幻の都」といわれた長岡京の全貌も徐々に明らかになってきたのだと思います。そうして見るとこれらも単に長岡宮の礎石というだけでなく、より感慨深いものを感じます。近年翔鸞楼の跡が発見されたそうですが、また新たな発見があるとよいですね。
広い公園になっています。回廊の一部が再現されていたり、アプリ「VR長岡京」でカメラを通して当時に思いを馳せたりできます。
長岡京の主要部分である長岡宮跡は向日市に所在します。名前を長岡京市に取られて(?)いるのにもめげず、向日市は頑張っています。住宅街の中に、断片的ではありますが少しずつ遺跡公園を整備し、少しばかりの想像力を働かせれば何とか往時を目に浮かべることが可能となっています。もちろん、しっかりとリアルに再現しつつある平城京とは比較になりませんが、街中にほぼ埋没してしまっている平安京よりはましな状況です。阪急西向日駅の東西に数カ所の遺跡公園があります。いずれも徒歩5分以内ですので、できれば全て訪ねてみてください。
現地で復元・体感アプリ「AR長岡宮」を使って史跡長岡宮の理解を深めることができます。画面には、長岡宮の建築物やゆかりのある人物などが出現し、いにしえの長岡宮を現地で体感できます。またバーチャル技術を使ったVRも見られます。スマートフォンを持っていなくても朝堂院跡案内所で貸出用端末を貸りられるようです。◇参照 広報むこう2014年4月号。
長岡京 大極殿跡長岡宮の全体像が描かれた看板がありました。天王山と男山、そして三本の河に囲まれていることがよくわかる。羅城門が男山に向いて建っている。平城京から殆どの機材が持ち込まれ、さらに平安京に持ち込まれている。大極殿の建物が全く同じ寸法である事から実証されたようだ。面白い。
とにかく住宅街の真ん中。周囲はギリギリまで住宅が建っている。というより大極殿跡の上にも実際は住宅があるのではないか?わずか10年とはいえ桓武天皇が本気で都にしようとした場所、こんなに小さいはずがない。とはいえ平城京跡と比べるのは酷か。日本の住宅事情でこうなったのだろう。空いたスペースを使い史跡公園化し、丁寧な説明をしてくれていることにむしろ感謝すべきか。
こんなところに静かに太古の歴史が佇んでます。
長岡京(ながおかきょう)は、山城国乙訓郡(現在の京都府向日市、長岡京市、京都市西京区)にあった古代日本の都城。宮域跡は向日市鶏冠井町(かいでちょう)に位置し、「長岡宮跡」として国の史跡に指定されている。延暦3年(784年)11月11日に平城京から遷都され、延暦13年(794年)10月22日に平安京に遷都されるまで機能した。
| 名前 |
長岡宮跡 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| HP |
http://www.city.muko.kyoto.jp/rekimachi/kankomap/nagaokaguato.html |
| 評価 |
3.8 |
| 住所 |
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発掘調査が昭和に入って行われた事もあって周囲は住宅街で知らずに行くと町の公園としか見えません、しかしたった10年で遷都になった長岡京は知れば知るほどロマンに溢れた都だったようにも思えます。立地が東に桂川で南は山崎まで広がっていたなんて…100年続いていたらこの界隈の風景は一変してたんだろなー なんて想像が膨らむ そんな公園?、でした。