篤い信仰に包まれる元興寺。
元興寺小塔院跡の特徴
粗末なお堂の外観と内面にある厚い信仰の跡を体感できる場所です。
元興寺の五重小塔が安置されていた、歴史ある小塔院跡です。
御朱印の授与があり、南無虚空蔵菩薩を拝受できます。
御朱印をいただきました南無虚空蔵菩薩(300)駐車場:なし拝観料:令和5年1月お参り。冬の奈良大和路キャンペーン2022の企画のためでしょうか、普段は閉じているお堂の扉が開いていました。書置きタイプの御朱印はすごく大きく、私の御朱印帳には到底貼れない大きさでした。
元興寺(小塔院跡):当小塔院跡地はかっての元興寺が分断された三か所の一つです。(元興寺が分断された経緯は下記参照)かすかな寺地をと小さなお堂をのこし、境内は大峰登山の石碑や草地の中の現代の休息用のいすなどがありますが訪れる人も少ないようです。季節的には夏場などやぶ蚊も居て正直長居は苦痛でしたが写真は撮っておきました。以下に元興寺(塔跡)の口コミにも書きましたが元興寺の現在に至る経緯を重複しますが書いておきます。元興寺は蘇我馬子が飛鳥に建立した日本最古の仏教寺院である法興寺(飛鳥寺)が前進であり平城京に移ったが、蘇我氏の影響の強かったことからか平城京への移転も東大寺や興福寺におくれ、経済的にも衰退。平城京移転後の元興寺は今の奈良町全域に及ぶ広大な寺領であったが興福寺や東大寺の力が大きくなり次第に衰退し、それに1451年に大火災があり主要な建物は焼失した。この火災をかろうじて逃れた吉祥堂、五重塔、極楽房のを中心とした三か所にぶんだんれれた。現在元興寺と呼ばれる場所が奈良町に三か所あるのはそれぞれこれらの系統の寺院や跡地になり他の多くの部分は現在の奈良町を形成する住宅地になりました。
元興寺の五重小塔が安置されていた。
小塔跡となっていますが、礎石は見当たりません。境内に入るとお堂がひとつありますが、扉が閉じられており、中の様子は分かりません。特に管理はされていないようです。ロープにつながれたクロネコが一匹いました。
名前 |
元興寺小塔院跡 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.5 |
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外見は粗末なお堂であるけれど、お堂の中は長年の篤い信仰の跡がうかがわれる、なんとも有り難い雰囲気に満ちている。ご本尊の虚空蔵菩薩さまは尊いおすがた。少し荒れているが、静かな境内。小坂の参道の脇にある崩れかけの土塀の跡は、構造がよくわかって貴重な存在。急いで保存措置をしてほしい。