鎌倉の浄光明寺、千手観音と静寂の散策。
浄光明寺の特徴
鎌倉十三佛霊場の第9番勢至菩薩札所として訪れる価値があります。
樹齢750年の大木が見守る静かな境内で心が癒されるスポットです。
住職さんが懇切丁寧に寺の歴史や見所を説明してくれる親しみやすさが魅力です。
夕方4時まで。門をくぐり抜けて、左側にある屋根付きの小屋を見ると、微妙にサイズが可笑しく感じてしまう『楊貴妃観音』という珍しい観音様がいらっしゃいました。このような珍しい観音様は、鎌倉ならではだろうか?直ぐ隣にあった英勝寺にある仏像は、『運慶の作品』でしたし。さすが鎌倉。※御朱印が一枚500円。七種類ありますが、参拝記録、札所巡り用が準備してあるらしいです。お不動様の御朱印は無いみたいw(/-ω-)/
奥の薬師三尊様などは有料で拝観日時の制限がありますが手前の境内散策や御朱印は開門中は常時可能です。鎌倉谷戸の寺院様式を味わえる静かなお寺さんです。
寿福寺、英勝寺の近くの踏切を渡り住宅街を少し歩くとあります。浄光明寺は第五代執権北條時頼と第六代執権北條長時が開いた真言宗のお寺です。山門をくぐり客殿右手の石段を上がると仏殿、観音堂、収蔵庫があります。収蔵庫の阿弥陀如来、観世音菩薩、勢至菩薩は、以前は仏殿に祀られていたそうです。裏山に登ると冷泉為相の墓所と網引地蔵が祀られています。山頂からは鎌倉市内だけでなく、天気がよければ伊豆大島が見えます。
お寺の山号は泉谷山(せんこくざん)。この辺りは泉ガ谷(いずみがやつ)と呼ばれていたので、これが山号になったようです。境内は谷戸を造成して段々畑のように作られており、鎌倉時代の雰囲気そのままのお寺。鎌倉駅からも、鶴岡八幡宮からも徒歩15~20分程で近いのですが、訪れる人も少なくゆっくりと参拝できます。すぐそばのJRの踏切を渡った目の前は英勝寺です。英勝寺や海蔵寺とあわせて回ると良いかも知れません。山門をくぐると広い平坦な境内が広がり、すぐ右手にお手洗いと鐘楼、不動堂があります。少し進んだ左手に客殿と庫裏があり、その先の階段を登った高台にマキの大木(もう1本の木はビャクシン)を前にして仏殿(阿弥陀堂)があります。正面の石段は苔むしており、通行禁止。右手に新しい階段があり、そちらを登ります。拝観日は木曜日・土曜日・日曜日・祝日のみ(雨天・8月は拝観休止)。それ以外の日は階段を上がった所までしか行けません。拝観日であれば階段を登った高台にある仏殿と、その隣の収蔵庫の中にある阿弥陀三尊座像(阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩)、さらに山を登り冷泉為助(れいぜいためすけ)の立派なお墓(宝篋印塔、ほうきょういんとう)をお参りする事ができます。元々は源頼朝の願いにより文覚(もんがく)上人が建立したとも伝えられていますが、鎌倉幕府 第5代執権・北条時頼と第6代執権・北条長時が開基となって創建したそうです。拝観日に合わせて、ご住職のお話を伺いながら参拝する事を絶対オススメします。200円必要ですが、良心的な金額だと思います。阿弥陀如来座像(中尊)の着衣に施された「土紋」装飾の説明や、「浄光明寺 敷地絵図」を元にしながら境内が当時と変わらずそのままである事などが聴けます。収蔵庫の中には三尊の他、矢拾い地蔵も安置されています。冷泉為助のお墓へ行くには、収蔵庫の奥隣にある観音堂の横から細くて急な石段を登ります。雨の後など滑りやすい時もあるのですが、距離は大してありません。途中、開けた平坦な場所がありそこの「やぐら」に網引地蔵が置かれています。その左手にある、文字が薄くなっている「冷泉為助墓」の看板の横の階段を登ったところ。お墓の周りは人が4~5人もいると窮屈な感じがする広さで、木々の間から少し由比ヶ浜が見られます。さらにその先には、廃寺となった多宝寺の長老であった覚賢のお墓である雄大な五輪塔、覚賢塔(かくけんとう)があります。高さ3m22cmあると言われ、毎年4月の「鎌倉まつり」の期間のみ公開されているようです。冷泉為助は近くの藤ガ谷(ふじがやつ)に住み鎌倉の歌壇を指導したので藤谷黄門といわれ、お寺の入口にその碑が建てられています。ご住職の説明を聴き、冷泉為助のお墓まで参拝すると所要時間は40~50分程度だと思います。拝観日以外でも、御朱印は庫裏でブザーを鳴らしてお願いできます。大抵どなたか丁寧に対応してくださいます。パンフレットの境内図には不動堂の裏手の高台に、稲荷社が書かれており、不動堂の前から見上げると木々の間に赤いのぼりが見えますが、境内からは行けません。浄光明寺の鎮守社かなと思ったのですが、こちらの鎮守社は寿福寺の近くにある八坂神社(相馬天王)だったそう。「鎌倉まつり」(4月 第2日曜日〜第3日曜日)の期間に覚賢塔へ行ってきました。この期間のみ、冷泉為助の墓の後ろの木戸が開けられています。木戸を潜るとすぐ目の前に「やぐら」があり、その横に敷石が続いていて敷石にそって歩いて行けば迷う事はありません。公開は毎年「鎌倉まつり」の期間だけですが、歩いた感じでは普段から手入れをしている様子。履物はスニーカーで大丈夫。とはいえアップダウンは激しく、くれぐれも足元に気を付けてください。ルートは緩い登り道が暫く続き、開けた場所にいったん出て、次にまた登ってから覚賢塔の横へ下ります。特に最後の覚賢塔の横に降りる所が一番急です。冷泉為助の墓から、ゆっくり歩いて10分弱で覚賢塔に到着。本当に大きいです。巨大な安山岩の五輪塔が深い緑の中にポツンと佇んでいるという、神秘的で独特な空気感・・・・・。約700年前からずっとここにあるのかと思うと、感慨深いものがあります。
2022年12月ちょっと離れていてなかなか行かないこちらのお寺は紅葉も綺麗ですし、ご本尊も週末には拝むことができます。冷泉家の祖である為相墓が奥にありここまで登ると鎌倉の街、その先の海まで見ることができます。奥は急な山の階段がありますので気をつけてください。
散策、御朱印。駐車場あり。仏殿、観音堂より先は拝観日以外は立ち入り禁止。
六代執権北条長時が建立された真言宗のお寺です。とても静かで厳かな雰囲気でした。ご住職から御朱印を頂いた際も丁寧に説明してもらいました♪
浄光明寺は鎌倉時代に赤橋流北条氏の菩提寺として建立され、室町時代には足利氏の保護で隆盛した。足利尊氏の正室・登子が赤橋氏の出身という縁故によるものだろう。参道の入口に「藤谷(ふじたに)黄門遺跡」の石碑が建っている。当時は「藤ヶ谷」(ふじがやつ)と言われたこの地に冷泉為相(藤原定家の孫)が別邸を構えていた。「黄門」の名は水戸光圀が独占している感があるが、中国の官職名で日本では中納言を指す(為相は権中納言だった)。為相の墓(宝篋印塔)は寺の背後の山にある。境内は国指定史跡。重要文化財の阿弥陀三尊像はかつては阿弥陀堂に安置されていたが、今は立派な収蔵庫で拝観できる。中尊の阿弥陀如来像は北条久時(尊氏正室登子の父)の発願で造立されたことが分かっている。歴史的には鎌倉屈指の名刹と言って良いが、訪れる観光客は少なく静かに拝観できる。
樹齢750年の凛々しい大木。住職さんの丁寧な説明が勉強になった。お地蔵様と冷泉のお墓、どちらも由比ヶ浜を眺めている話が好き。
名前 |
浄光明寺 |
---|---|
ジャンル |
/ |
電話番号 |
0467-22-1359 |
住所 |
|
HP |
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kamakura-kankou/meisho/03joukoumyouji.html |
評価 |
4.1 |
周辺のオススメ

圧巻!自分が拝観した時は木曜と土日に阿弥陀三尊さまを拝むことできました。説明が丁寧です(歴史が苦手な方はもしかしたら苦しいかも)上まで行くと伊豆大島まで眺められます。