東金砂神社の本宮とすれば御祭神は大己貴命と少彦名命...
名前 |
本宮神社 |
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ジャンル |
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住所 |
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HP |
https://ibarakikuji.com/hitatiota/hitatiota_suifu/18_motomiya.html |
評価 |
4.0 |
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東金砂神社の本宮とすれば御祭神は大己貴命と少彦名命となるでしょうか。大同6(806)年,高津山(現在の東金砂山)に神殿を創建するにあたり,その完成までこの地に仮宮としたので,本宮神社の名称がついたそうです。竜神大吊橋から少し南,県道33号常陸太田大子線から民家の間の狭い路地を少し上るとカーブのところに赤い両部鳥居がすぐ見え,扁額には「本宮山」とあります。そこから石段を少々登ると,そこは涼やかな鎮守の杜に囲まれた思いがけず広い御神域でした。右手前には薬師堂。並んで奥に本宮神社の社殿が鎮座していらっしゃり,表参道(草むらの道)は南側から続いていたようです。辿っていきたい気持ちをぐっと堪え,本日の聖地巡礼(ご当地アニメじゃありません)はまだ始まったばかりで,結構長距離コース。最初からあまり時間をかけられません。拝殿と薬師堂の手前には石祠が並び,ここにも男根像が。さっき参拝した鹿島神社のものより少しデフォルメされていましたが,こうぶっ続けなのは初めてです。もしかして,県北山間部の深刻な少子高齢化への起死回生の秘策として大子町役場が・・・。ここには市指定文化財が二つあり,本宮神社には室町時代に作られた女神像。薬師堂には応永2(1395)年作の薬師如来立像があるそうです。元々は東金砂山東清寺の薬師堂にあったが,明治2(1869)年の廃仏毀釈の難を避け山中に匿われた後,仮名佐山新幡寺円鏡院に安置されたが,日本文化史の一大汚点ともされる廃仏毀釈運動に洗脳された悪人によって円鏡院も焼き払われたが,危うく難を逃れ,明治23(1890)年にこの地に薬師堂が造営されて安置されたそうです。社殿・お堂とも造りが似ていて痛んでいないことから,比較的近年に改築された様子です。境内はよく整備され,地域の方々の尊崇を集めていらっしゃることは明白。美しくまた心地よき稀に見る御神域であると感じました。