吾妻古墳の天井石、歴史が息づく。
吾妻古墳 天井石の特徴
吾妻古墳は国指定の文化財で、歴史的価値が高いです。
壬生町に位置する石室の天井石は珍しい観光スポットです。
古墳は壬生藩主の庭石に使われた貴重な歴史を持っています。
栃木市との境にある史跡、吾妻古墳の石室天井石。明治の初めごろから1980年代まで、玄門石といっしょに上稲葉赤御堂の農地に置かれていました。伝承では最後の藩主、鳥居忠宝が隠居所の庭に置くため運ばせたといわれていますが記録はなく、実際には誰が何のためにどうやってはるばる赤御堂まで運んだのか、確かなことは判っていません。壬生城址が公園になったことにより公園内に移されました。吾妻古墳の発掘調査により、古墳に残された石室石材が発見され、石の質とサイズからこれらの石材が吾妻古墳のものであることがほぼ確実になりました。
壬生藩主が隠居所の庭石にするために吾妻古墳から持ってきた、石室の天井の石です。今はここにあります。
名前 |
吾妻古墳 天井石 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.6 |
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古墳そのものが国指定文化財である。栃木県内で一番大きい古墳らしい。この天井石と少し離れた場所に展示されている玄門石は平成26年度に県の指定文化財になった。嘉永3年(1850)に描かれた「壬生領史略」に石室内の詳細が記されているため、少なくとも、1850年以前に石室が開口していたことは間違いないと言われている。『明治初年に壬生藩主の鳥居忠文がが発掘し(原文まま)、石室の「蓋石」を壬生町上稲葉赤見堂に移設して庭石としたという記録があった』と言われていたそうだ。この情報は、平成20年前後の吾妻古墳の発掘調査で「玄室の寸法とこれら石材の寸法が一致」また「石材の種類が同じ」であったことから『これら石材は伝承のとおり吾妻古墳から持ち出された事が確実となった』とされているらしい。