紫陽花の明月院と庚申塔。
庚申塔の特徴
数多くの庚申塔が鎌倉に残っていて、歴史を感じさせる場所です。
明月院山門前から歩いて行くと、路傍に庚申塚が見えてきます。
六国見山森林公園の登山道は、他に比べて嶮しいルートとなっています。
ちょうど紫陽花の時期に明月院門前を通過しました。参道は大勢の観光客でごったがえしていましたが、門前を過ぎると嘘のように静かな鎌倉の山道になり、間も無く庚申塚に到着です。
明月院山門前を左に歩いて行くと、ほどなく左側の路傍に庚申塚が見えてきます。塚の右手山道を進むと六国見山に向かう登り坂がありますが、ガイドブックには載っていません。標識もありません。地元向けです。
六国見山森林公園の登山道で、ほかにくらべわりと嶮しい。
道教では庚申の夜に三尸(さんし)の虫が体から抜けてその人の罪を天帝に告げに行くと言われる。それを防ぐために夜通しお勤めや宴会をしたのが庚申講。祀られているのは青面金剛。庚申の申は干支で言う申(さる)なので三猿が刻まれている。住宅地に庚申塚がさりげなくあるのが鎌倉らしい。
名前 |
庚申塔 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.6 |
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鎌倉には数多くの庚申塔が残っています。鎌倉では、源実朝が庚申の行事を行ったことが建保元年(1213年)3月19日條として『吾妻鏡』にみられ、その後も何回か記録されています。将軍藤原頼経も行ったことが伝えられています。庶民の信仰としての庚申待や庚申塔造立がされるようになったのは、室町時代中ごろからといわれています。「年に六度の庚申を知らずして二世の大願は成就せぬ」と『庚申待祭祀縁起』に記されており、庚申待をしなければ倖せにはなれないという戒めがあります。人々は倖せを信じて庚申待をつづけていました。庚申塔とは庚申塔は中国より伝来した道教に由来する庚申信仰に基づいて建てられた石塔のことです。