晴れた日に隠れた憩い、龍王堂。
龍王社の特徴
善通寺東院金堂西側に静かな池や小川が広がる散策スポット、龍王社が佇む場所です。
雨乞いの善女龍神を祀る小さな社が池の中にぽつんと建っていて独特の風情があります。
晴れた日に訪れると隠れた憩いの場所としてゆっくり散策できます。
参道から少し離れたところにぽつんと佇んでおり、姿が遠目から惹きつけられるものがあります。
2021/8/22来訪。金堂の近くの小さな森の中にこの龍王社はあります。A4の用紙に説明書きがされていて、ラミネートをして掲示されていますが、雨水が入り読みにくくなっています。おそらくもうしばらくすると、完全に読めなくなると思います。きちっとした説明板に変えられることを願っています。金堂の西側には池があり、その中の島に建つ小さな祠が龍王社です。水中にすみ雨を呼ぶ力をもつという善如龍王がまつられています。
善通寺東院金堂西側に池や小川が造られ、その南西側に龍王社が有ります。小川に橋が架かり小さな祠ですが掃除が行き届き散歩や散策、休憩されて居る方々が見受けられました。元来讃岐の国は全国でも雨の少ない土地で古くから水の確保が農作物の生育には欠かせないですから溜池を沢山造っています。日本一の農業用溜池の満濃池改修に弘法大師様が関わったのも国の存亡に関わる事業のひとつ(干魃、治水)だったからです。讃岐には水神様、龍神様、龍王社等の祠は数えきれないほど有ります。善通寺の龍王社もそのひとつです。
晴れた日にゆっくり散策すると隠れた憩スポット多し。小さなお社だけどお供えが多くて。いつもきれいに清掃している人がいるんだろう。
雨乞いの善女龍神の社が池の中にポツンと忘れ去られたかのように建ってします。善通寺には真言のお寺として雨乞い祈願の役割が与えられており。その祈祷が古くから行われてきたことが残された文書からも分かります。その祈願のための社殿が忘れ去られた小公園のような形で境内の中に残っています。伽藍境内正面の金堂より北西側の方丈池の中に位置する雨乞祈願の社殿です。木造平屋建、一間社流見世棚造、本瓦葺、建築面積3.03m2の小さな社です。本殿内部の調査から貞享元年(1684)建立、文化5年(1808)再建、文久元年(1861)再建の3枚の棟札が出てきました。それぞれ龍王宮、龍王殿、龍工玉殿と記載された棟札であったため、現在の建物は文久元年(1861)に再建されたものであると推察することができます。低い切石基壇上に土台を建てて建っており、梁間と桁行ともに一間の本殿と、これに付随する一間の向拝をもつ一間社の平面形式です。見世棚造の向拝部には木造の階(きざはし)が設けられています。柱は角柱。虹梁形頭貫の上に枡組と蛙股を置き、その上部の丸桁と海老虹梁が組まれ向拝部を支えている。軒裏の化粧垂木は繁垂木となっている。 善女神信仰の雨乞い祈願として興味ある建物と池です。
名前 |
龍王社 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.2 |
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善通寺の中にありながら、あまりお寺の雰囲気を感じさせない不思議な龍王堂。お供えの品も、神様を意識した品から、仏様を意識した品まで多種多様で不思議な存在の善女龍王様。善女龍王様ご自身は、お酒と甘いものがお好きなようです。後ろに聳え立つユニークな木、小さな公園のような祠の周囲…と、面白い所です。この祠の前に立つと、風が強く吹き、少し雨がパラパラするのは、やはり龍王様がいらっしゃるからなのでしょう…。