磨崖仏と湊浜の歴史散策。
湊浜薬師堂の特徴
湊浜薬師堂の周囲には歴史ある遺跡が点在しています。
湊浜の海を眺めながら訪れることができます。
竹の水門の故地としての存在感が印象的です。
「湊浜薬師堂(みなとはまやくしどう)」にはその地の岩盤などに直接彫られたいわゆる磨崖仏(まがいぶつ)が祀られているそうで、磨崖仏の薬師坐像(やくしざぞう)は7体あったうちの4体が現存しているそうです。薬師坐像の場所は建物で囲われていて、普段は薬師坐像を見ることができません。普段は薬師堂の建物と案内板を見るだけの場所。ちなみに、この場所から車で3分くらいのところにある「七ヶ浜町歴史資料館」では、展示物の一つに1/2サイズの「薬師坐像 復元模型」というのがあるので、そちらで実物とほぼ同じ形の模型を見ることができます。「湊浜薬師堂」のすぐそばには、「薬師堂横穴墓群(やくしどうよこあなぼぐん)」と日本武尊のが発見したという「冷鉱泉(れいこうせん)」といった場所もあります。
もともとは「大代洞窟」を訪ねて、そのついででここに来ました。そして、ここに来た目的は「湊浜薬師堂」ではなく「薬師堂横穴墓群」にでした。ついてびっくり「冷鉱泉」があるのです。この冷鉱泉は「眼病」「傷病」「神経痛」に効くというのです。しかもよ、東北大学薬学部が諸病に効くと認めているというのです。それで薬師堂があるのですね。ルルドの泉のように、薬効がある泉の脇には神仏が置かれるようです。日本はお不動様かお薬師様が多いようですね。医療技術が未熟だった頃、それは多くの人の願いと信仰を集めたと思われます。薬師堂横穴墓群は後世の人により、加工がされて元の形をとどめていません。ここからは想像ですが、遠方からここに到達した人の荷物を保管する場所だったのでしょうか。倉庫にされていたという記述を見つけました。そして、仁寿年(852)に慈覚大師の人々の救済の願いか薬師座像七体が造られているそうです。今はそれらの仏像を風雨から守るように覆屋とそれに続く拝所としてのお堂があります。とても、風情のあるお堂ですよ。ここの公園を設計した人に感謝、周囲もうまく設計されています。今は拝観することができませんが、昔の人々の病の苦しみと信仰を考える場所となっています。
湊浜の海を見た帰り道にふと立ち寄ってみました。
湊浜「竹の水門」の故地と言われている。薬師堂は江戸中期頃の建造と考えられ、仁寿年(852)慈覚大師が彫ったと伝えられる薬師座像七体を祀る。境内には大師のお手植と言われる榧の大木がある。
薬師堂の周りには遺跡もあります。(七ヶ浜町指定史跡)
| 名前 |
湊浜薬師堂 |
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| ジャンル |
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| 評価 |
3.8 |
| 住所 |
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こちらも、数十年ぶりです。懐かしい。祖父母との思いでがたくさん詰まっています!