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山号は天王山、院号は明王院。真言宗古義に属する。元は『今城寺』(五世紀後半〜六世紀に渡来した人を今来才伎(いまきのてひと)と呼び、今城＝今来だと推測される)と称され斉明天皇(655〜661)が建王子が８歳で薨去され大和の今城谷に葬り奉ったが、牟漏温泉(むろのいでゆ・白浜町の湯崎温泉と思われます。)に御駐蹕中、大和の今城谷より改めて此地に移し葬り今城ヶ丘と名付けて、一寺を健立し今城寺と号した内容が『藤並神社』の『泣沢女の古墳御由来』で確認できます。広い寺領を持ち大変栄えたともいわれていて、宗祇法師もこの寺で髪をおろしたともいわれています。室町時代には境内八町四方とあり、相当大きな寺だったようだが、今では見る影もなく、『地上から姿を消すのも時間の問題』と『吉備町誌』にも記されているのは大変寂しいが、実際に訪れてみればその事も納得が行く程小さく存在感がない。この辺り一帯を天満小字寺垣内町といい、スーパーセンターオークワ有田川店向かいの月乃家さんあたりを下津野小字大門ということから『紀州在田郡藤波庄青蓮寺図(宗祗法師屋敷跡でレプリカをみれます。)』と実際の地図を見比べても古の栄華を誇った頃の大きさが如何程だったかがわかります。