静寂の中で触れる貴重な古書。
西尾市岩瀬文庫の特徴
大河ドラマ光る君へが紹介した清少納言の貴重な写本を展示しています。
明治41年に創設された歴史ある私立図書館で、特有の古書が揃っています。
静かな雰囲気でじっくりと歴史を感じられる穴場の博物館です。
古い書籍が手に取って閲覧出来るので、貴重です。事前にデータベースから目的の書籍をリストアップしてから訪れるとスムーズかと思います。
西尾市図書館や公園の隣にあって、木々に囲まれた所です。西尾市実業家の岩瀬弥助さんが創立されたそうです。大河ドラマ『べらぼう』の蔦屋重三郎の書籍を弥助が買い求めたことで保存されてたとの事です。ミニ展示は定期的にかわり、『吉原細見』など実物を手にとって読む事もできました。当時の人たちが見てた物を手にとって見られて、とても感慨深く思いました。駐車場はありますが、それほど広くありません。実物を手にとって読む場所も限られてますので、平日の方が良いと思います。
大河ドラマ「光る君へ」でも紹介された清少納言「枕草子」の江戸時代の写本を直で触れて読むことができる貴重な施設。窓口で要申請。写真撮影はできません。これ自体が展示されてもおかしくないと思うのですが、手にして粗相がないように冷や冷やします。江戸時代の写しのようで、この時代の注釈や朱書きが比較的読めるので助かります。このサービスがいつまで続くのか今のうちに行っておきたい場所。また、岩瀬文庫の分類カードが見れたり、図書や本作りの知識も紹介してある資料館は素晴らしいと思いました。しかも八王子貝塚の出土品がこの中に展示してあります。思ってた以上の見学施設。西尾市で一番行きたい場所。#397
企画展「植物への恋文」を観ました。今回の展示は様々な本草書や有名な植物分類学者の牧野富太郎と地元出身の植物学者・名倉ぎん一郎についてのものです(「ぎん」の字が変換できないのでひらがなで表記します。悪しからず)。会場には宇田川榕菴の『植学啓原』の他にも東海地方にゆかりのある本草学者の伊藤圭介(この人は名古屋出身です)の『泰西本草名疏』や飯沼慾斎の『草木図説』が展示されているのが良いですね。他にも様々な本草書が展示されていますがどれも絵が美しいです。正にボタニカル・アートと言ってもよいほどの素晴らしいものです。なので今回の展示はボタニカル・アートに興味のある方にもお勧めです。2024.1.7特別展「松井忠次」を観にいきました。この人は家康の家臣だったそうですが、恥ずかしながら私は全く知りませんでした。展示によると、松井忠次は姉川の戦い、三方ヶ原の戦い、長篠の戦いなどに参加し、更には武田家との戦いでは最前線で活躍した武将だそうです。正に武の面で家康を支えた人だったようですね。そしてその功により、家康から松平の姓を与えられたり、家康の一字「康」の字をもらって「康親」と名乗ったとも言われています。会場にも展示されていたすずき孔先生のマンガにも描かれています。2023.7.22企画展「古城ー失われた城の記録ー」を観にいきました。戦国時代に築かれた古城に関する文書や絵図が色々展示されていましたが、その中で一番私が興味を抱いたのはアイヌの城・チャシの絵図です。城ファンなら『日本100名城に行こう』のNo.1に根室半島チャシ跡群が取り上げられているのでご存知の方も多いと思いますが、チャシはアイヌ語で「柵囲い」を意味し城以外にも祭祀や見張りの場として使われたものです。チャシ以外にも沖縄の城・グスクについての史料も展示されていましたが、こちらは文書だけで絵図はありませんでした。編纂した人に絵心が無かったからでしょうか?文書だけでなく、絵図も描き残しておいてほしかったと思います。企画展「刀〜書物からみる刀の魅力〜」を観にいきました。刀の展示というのは美術館、博物館で時々開催されますが、このような刀に関する書物にもついての展示は珍しいのではないでしょうか?幾つかある展示品の中で私が一番興味を惹かれたのは山田家秘伝巻物の「据物仕縣様図画之巻」です。これは据物斬、つまり刀の試し斬りの秘伝を書いたものです。これを見た時には、家康が死の直前に罪人を使って「三池の御刀」の試し斬りをさせたという話を思い出しました。家康もこんな風にさせたのかなと思いました。余談ながら『元禄御畳奉行の日記』の中に朝日文左衛門が処刑された罪人の遺体を使って据物斬をしたという話が紹介されています。刀に関する書物の展示ではありますが、実物の刀剣も展示されています。なので刀が好きな人は、男も女も、老も若きも、日本人も外国人も…Come,Come,Everybody!2022.4.8今は西尾市立ですが最初は地元の実業家・岩瀬弥助さんが人々の為に私費を投じて作った私立図書館でした。多くの人の為に図書館を作るなんて本当に素晴らしいですね。バックに三菱財閥が付いている東洋文庫より規模は小さいですが、それでも蔵書は八万冊以上もあります。その豊富な蔵書を使った企画展はなかなか興味深いものが多いと思います。少し前に開催された企画展「飢饉再考」は本当に考えさせられる内容でした。また出版物も面白いものが幾つかあります。その中で私の興味を惹いたのは『江戸の美味しさ いただきます』という冊子です。これは江戸時代の料理本に書かれた料理を再現して、レシピを紹介したものです。再現された料理の写真を見ていると、本当に食べたくなります。これからも珍しい本・面白い本の紹介、出版を期待します。
企画展「古城」を拝見したく訪問しました。岩瀬文庫は地元の実業家・岩瀬弥助さんが設立。古い書物がたくさん保存されているようです。写しを手に取って拝見させてもらい、とても感銘を受けております。素晴らしいとしか言いようがありません。訪問するまで知りませんでした。貴重な施設です。施設はとても綺麗で開放的です。職員の方もとても親切にしてくださいました。お勧めします。
明治41年に開設されて100年以上の歴史を誇る図書館。1920年頃に建てられた煉瓦造りの書庫と木造の児童館が現存しています。新しい本館も御洒落で綺麗な建物。貴重な古典など8万冊の蔵書があるそうです。浮世絵の掛軸が美しい休憩室では西尾の抹茶が頂けます。
古めかしく懐かしさを感じる場所です。テニスコートもあり運動もできます。
鶴城公園内にある明治41年に西尾市須田町の実業家・岩瀬弥助が、本を通した社会貢献を志して創設した私立図書館。レンガ造りの当時の建物の横には銅像がある。
愛史協史跡巡り、8 尾張国分寺跡と、22 幡豆崎城を見てきたので御城印、御史跡印を貰いに行きました。公園もあり賑やかでした。
名前 |
西尾市岩瀬文庫 |
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ジャンル |
/ |
電話番号 |
0563-56-2459 |
住所 |
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HP | |
評価 |
4.3 |
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静かな閲覧室で心ゆくまで昔の本を楽しめます。大河で主人公が発行した吉原細見などを閲覧しましたが、とても大切にされていることがわかります。