茂木佐平治の風情ある邸宅。
野田市市民会館(旧茂木佐平治家住宅)の特徴
大正13年に建てられた、特注品の瓦や柱を持つ純和風住宅です。
キッコーマン創業家である茂木佐平治氏の元居宅を見学できます。
表玄関には亀の彫刻が施された懸魚があり、風格を漂わせています。
キッコーマン創業家の一つ、茂木佐平次家の邸宅として、大正13年(1924年)頃に建てられた瓦や柱は全て特注品という純和風の大型住宅建築。昭和31年(1956年)に野田市に寄贈され、それ以降市民会館として利用されている。平成9年(1997年)に主屋と茶室が国の登録有形文化財に指定。
キッコーマンの創業一族である茂木佐平治家の元居宅です。とにかく良質な部材を惜しげもなく使い、丁寧に精巧に施工されている事が素人目にもよくわかります。廊下の敷板部分も寸分の狂いもなくピッタリ板と板が組み合わされ、しかも上に乗ってもミシリとも音はしません(写真参照)。なんという職人芸でしょうか、気持ちいい!(笑)。 収まるべきものがキッチリ収まるべき場所に存在して素晴らしい仕事をする、というのは建築調度に限らず中々あるものではありません。見ているだけでカタルシスが作用し、何やら爽やかな気分になってしまいました(笑)。こういう大金持ちの旧家というものは成金と違って実にシブい富のひけらかし方をするんです、ご紹介しましょう。まずは玄関入口車寄の柱から。何も言われないと、そのまま通りすぎてしまいそうですが、コレ製材業者でも一生に何度も扱えないとされる貴重な「四方柾目柱」なんですよね。柾目とは木の中心を通る直径方向にカットした部材の事で、真っ直ぐ並行に流れる木目が美しいのですが、柱の四面全部ともなると木材のごく一部分からしか取れないため元の樹木自体が大木である必要があります。さらに断面はキレイな真円で幹が根本から同じ太さで上まで成長しているものでなくてはならず、そんな杉の個体は滅多に無いのですよ。玄関に上がると、これまた継目のない幅4メートルはあろうかという踏板が迎えてくれます。巨大ながらも節穴が無いキレイな一枚板でイチョウの木とも言われています。しかし正確なところはまだ分からないのだそうです。元はどれだけの巨木だったのか、想像もつきません。大金持ちの普請道楽はまだ終わりません(笑)。次は広間の前にある一部畳敷の廊下にご注目下さい。見るべきは下の廊下ではなく天井の方です。ガラス戸上の長押と障子上の桟が、継目の無い長大な一本材である事に気づかれましたか?これだけの長さの部材を折らないように現地からこの場所まで運び出し、加工・設置するのには凄まじいマンパワーとコストが必要だったに違いありません。どうも真の金持ちというものは一見地味でなんでも無いように見えても、実はとんでもなく貴重な物だったり、凄まじい手間がかかっている、という見せ方がお好きなようです(笑)。見る人が見れば「なかなか良いモノをお持ちですな」となる筈で、実はそういう評価が一番嬉しいのかもしれませんね。
素晴らしかったです。
江戸時代から始まった醤油産業により栄えた野田にあり、大正13年頃に野田の醤油醸造家であった茂木佐平治氏が建てた邸宅です。醸造家のお家だけあって広く、当時の暮らしぶりが良くわかりました☺️ガラスが創建当時のもので、見ていて飽きませんでした😅野田市の市民会館なだけあって、主屋の中に図書閲覧コーナーがあり、また私が訪問した際には、サークル活動や撮影などしてる人が多数いらっしゃいました😆市民会館の隣に郷土博物館もあるため、見学だけでも1〜2時間は楽しめると思います!
表玄関の懸魚(げぎょ)に亀の彫刻あり!キッコーマンの社名の由来、香取神宮の亀甲山(かめがせやま)と亀は萬年からとり、亀甲萬となった。
千葉県野田市はキッコーマンの本社もある醤油の街です。醤油で栄えた街には醤油にまつわるスポットがそこかしこに点在しており、こちらもその一つ。キッコーマン創業家の一つである茂木佐平治の邸宅を開放して市民会館として利用しています。醤油で財をなした豪商の暮らしむきがわかる和風の豪邸で、キッコーマンの亀型の紋をあしらった欄間や見事な庭園などの見どころがあります。そしてこの貴重な文化財を無料で開放しているところも素晴らしい点。維持管理にそれなりに費用もかかるでしょうが、これからも頑張ってください。ドラマなどでの撮影でもよく使われるようで、案内をしていただいたガイドさんからこの部屋は佐藤健くんが天皇の料理番で料理を作った部屋だとか色々と教えてくれました。
コロナ禍の真っ只中、皆さん自宅で自粛でストレス溜まっていませんか?ここ気分転換に最適ですよ。風水を存分に取り入れた庭園と御屋敷。玄関入っただけでも、お金持ちパワーを感じられます。是非とも皆さんも体験して見て下さい。必ず違いますから。皆さんの食卓にある醤油のキッコーマンの創業家(先代社長茂木佐平治さん)の邸宅です。昭和32年から市民会館として開館しています。主屋と茶室は国登録文化財、庭園は国の登録記念物になっている程の大変素晴らしい建物とお庭です。過去には、将棋のタイトル戦の対局やコマーシャルやドラマのロケ地として幅広く活用されています。個人でもお部屋を低額で(1部屋1時間100円から200円市外の方は倍で)借りる事が出来ます。私が訪問した時は、コスプレの方が利用されていました。あと庭は、四季によって色々な表情を私達に見せてくれます。秋の紅葉の時期が特におすすめです。入館料は、無料です。駐車場も無料で入り口門の向かい側にあります。
コロナの影響で 休館中 オープンしたら又 行ってみます。
建物全体に風格があります。今の時代にこれ程の建材を揃えて建てるのは相当難しのでは?と思います。廊下のガラス戸のガラスが歪んでます。昔の最初期のガラスはこの様なものだったと聞きました。
名前 |
野田市市民会館(旧茂木佐平治家住宅) |
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ジャンル |
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電話番号 |
04-7124-6851 |
住所 |
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HP |
https://www.city.noda.chiba.jp/kurashi/kyoiku/bunka/1000585/1000586.html |
評価 |
4.2 |
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野田市には、のだ温泉のために来たのだが、キッコーマンゆかりの地だと知った。もともとお醤油を製造していたお店が五つだか7つほどが共同して立ち上げた様だ。そのKIKKOMANの創業者、茂木さんが住んでいた場所。野田市が管理しているので無料なのに手入れが行き届いている。ただ見るのもいいが、ボランティアさんの詳しい話を聞くと興味がさらに湧く。五つある入り口。亀のマーク。障子の小窓。庭について。シャワー実行、髪を切るところにはまいにち床屋さんが来ていて、その床屋さんがまだあること、給仕室、その下にあるひろーい貯蔵庫、昔の冷蔵庫、木のこだわりや細工…聞けば聞くほど茂木さんの財力に驚くばかりだし、大正時代から多々の天災を生き残ったこの建物自体が素晴らしい。隣には郷土資料館があり、醤油製造の道具や、茂木さんコレクションの一部、野田市から出土した土器などが無料で見られる。