磐長姫を祀る神社、歴史の静寂へ。
阿奈波神社の特徴
阿奈波神社は御串山に位置し、自然に囲まれた神聖な場所です。
大山祇神社の摂社で、磐長姫をお祀りしています。
自転車でのアクセスが最適で、観光にも適した立地です。
大山祇神社から歩きました。散歩が趣味の方ならどうってことはない距離だとは思いますが、参拝が目的なら正直おすすめはできません。ほかの方も指摘していますが、社殿が封鎖されているので入ることはできません。ただ季節柄桜が綺麗だったのと気持ちの良い気候だったので、参道を歩くだけでも中々楽しめました。
過去の台風災害で入口周辺を含めてあちこち壊れていて中に入るのが難しい感じでした。行く途中の道も狭く、雑草が生い茂っているので、徒歩か自転車でしかいけません。もちろん駐車場もありません。
経路は徒歩では遠く、自転車で丁度いいぐらい。ただ草が生い茂り、社は崩壊寸前、一人で行くとちょっとイノシシも出そうで怖いかもw
神社すぐ手前、ストリートビューで少し広くなっている場所に、土嚢が並んでいる。地元の軽トラがいたけど、普通車は方向転換が難しい。徒歩か自転車が良い。神社自体壊れかけている。屋根のある休憩所みたいなところにボロボロのソファーと机がある。潮が引いていれば下に降りられる。
宮浦の、岬とも言える山、御串山に鎮座。大山祇神社の西方1.5kmに位置する御串山は、飛地でありながらも大山祇神社の境内地です。また、大山祇神社に境内社境外社は多々ありますが、『摂社』としては現在、本殿両脇の上津社・下津社とこの阿奈波神社の3社が指定されているのみです。阿奈波神社はとても重要な神社であることが窺えます。御串山の阿奈波神社本殿は、大山祇神社本殿のいわば『真西』に存在しています(※註釈)。阿奈波神社のあたりは、大山祇神社(=大三島、大御島∶The Great Mishima)にとって日没を司る場所なのでしょう。大禍時から御島を守る意味合いもあるのかもしれない。それにしても、真西ということはつまり、此岸と彼岸の境界が曖昧になるという春分・秋分期の夕暮れに、大山祇神社から見て阿奈波神社(あなば様)に日が入ってゆくということだ。神話的・民話的世界や、集合的無意識の領域では、日没には単なる死や消滅というよりも、『胎内回帰』『新しい生命への準備』の意味合いがある。あなば様は、主に瀬戸内沿岸で『子宝・懐妊』『花柳病・婦人病の治癒』の神として信仰があり、阿奈波・阿奈婆・阿那波・穴婆・穴場・穴葉・穴波・穴奈葉などの漢字表記がみられる。『阿奈波』『阿奈婆』『阿那波』といった万葉仮名風の表記は、外国語からの音訳という印象を受ける(例えば、八大龍王の第六龍王・阿那婆達多(あなばだった)はサンスクリット語の音訳)。他方、中世に漢文で記された『三島宮御鎮座本縁』『三島宮社記』(2つとも大山祇神社に伝わる古文書)には、『穴場神社』と記されていることが、十六神社の箇所で確認できる。音読みではなく、わざわざ訓読みの『穴場』を採用しているということは、『穴』『場』という言葉の意味が、その時代には重要になっていたのだろう。あなば様とは、『新しい生命が誕生するための穴(産道)と場(子宮)の神様』なのだと、私は考える。大三島には、磐長姬もまた瓊瓊杵尊の子を懐妊し、返されたのち阿奈波神社で出産したという伝説があり、子宝の神様らしいエピソードだな、と思う。少し淋しい気も、しますが。(あなば様を抱きしめたくなる、本当に)十六王子神の本地垂迹の対応で、阿奈波神社の磐長姬は虚空住仏を本地仏としている。虚空=穴場かも?と意味深だが、本地仏の司る方角が南方なのは、あなば様にとって重要な西方と矛盾するから偶々かな。先程ちらっと触れた阿那婆達多は、釈迦の誕生に際して自らの住む湖の水を産湯として贈った龍王なので、やはり『誕生』と関わりがある偶然(実は必然?)も面白い。↑ちょっと好きすぎて、とりとめのない記述になってしまった。済みません・・・。です・ます調と、だ・である調の混用も。※註釈∶CASIOの計算サイトで方位角を調べると、大山祇神社から見て269度43分47.2秒でした。270度ジャストが真西だから、ほんの僅か南に(1/4度弱、距離にして7m01cm)ズレている値。とはいえ、Google mapsのそれぞれのマーカーピンを基準にしている値&地球を完全な球体とみなしての値なので・・・御神体の位置同士を、きっちり現地測量したら270度になるかも?。----平成28年9月の台風16号による豪雨で、拝殿が全壊、鳥居が半壊、参道も土砂崩れで、長らく通行止めになっていました(参拝は小舟を出すか、自己責任で海沿いを歩いて行くかという選択でした)。しかし、令和2年の3月には参道が復旧していましたよ~(嬉)。ただ、阿奈波神社は、かつても昭和51年9月の台風17号で、本殿が倒壊したことがあり、厳しい立地環境と言えます。しかしながら、御串山にあり、尚且つ大山祇神社本殿の真西であるこの場所に、あなば様は末長く在り続けることでしょう。----なお、阿奈波神社では海水を手水とし、参拝前の清めをします。干潮時なら浜に降りて波打ち際にしゃがんで行えますが、満潮前後だと下り階段でしゃがむことになり、結構危なっかしいです(柄杓の持参をお勧めします)。
由緒ありそうな場所が、崩れたまま。もったいないです。神様の場所が、廃墟になってます。
大山祇神社の御祭神、大山積大神の御子女神にあたる磐長姫(いわながひめ)をお祀りする大山祇神社の摂社。西日本豪雨災害で建物が崩れてしまっています。一日も早い復興を心から願っています。
| 名前 |
阿奈波神社 |
|---|---|
| ジャンル |
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| 評価 |
3.5 |
| 住所 |
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現在は歩いてしか行けませんが本来は船で往来していた時は玄関口にあたるところ。徒歩20分にたじろいでしまいますが、こちら側から鳥居をながめれば船で参拝していた景色が味わえてとても良い。