世田谷の静寂、谷文晁必見。
齋田記念館の特徴
環七通りに面しているが、入ると静寂に包まれるお店です。
佐竹本三十六歌仙絵巻は、訪れる人にとって必見の作品です。
地元に根付いた美術館で、旧代田村の歴史を感じられる場所です。
初めて訪問、駅からは徒歩10分程度、記念館は静寂に満ちており、小ぢんまりしているが、緑豊かな庭に囲まれゆったりと鑑賞できます。
世田谷の地元に根付いた美術館。小さな美術館ですが、ゆっくりと鑑賞出来ます。基本的に平日が開館日なので確認の上行きたい。
ブラタモリでも放送された世田谷の穴場的スポット。天気のいい日に下北沢からまったり歩くのも良いかも。この辺りでお茶の葉を栽培、海外に輸出していたと知っているのは世田谷区民でも少数のはずなので、見学を通じぜひ知ってほしいです。土日休みなのが惜しい。
記念館は小さいが、となりに大きな屋敷があって、そっちのほうが気になる。
写真の通り、2022年3月31日まで、館内整理のため休館となっています。
環七を車で通るたびに、「大きなお屋敷」と思っていました。他の美術館に行った時、たまたまこちらのパンフレットを見かけて来訪。大きな蔵を展示室に改築したのでしょうか、決して広くはありませんが、歴史的資料は解説も含め見応えがありました。今回のお目当ては「蘭字-知られざる輸出茶ラベルの世界」世田谷でお茶の栽培をしていたとは知らず、全てが驚きばかり。ノスタルジックな輸出用のラベルや容器が残っていることも、奇跡のようでした。展示室には小さなソファーがあり、脇の小机には次回の企画展の案内やアンケートが置いてありました。今回はバスを利用しました。駐車場は、近隣にコインパーキングがありますが、道が狭く交通量も多いため、電車やバスのご利用をおすすめします。土日は休館なのでご注意ください。
小田急線の世田谷代田駅から環七沿い(外回り)に南に下り、駅からは7分くらい歩いたところにあります。平日のみの開館で、環七は車で一杯ですが、当館は道路に面していても豊かな緑の御蔭で喧噪を感じません。敷地に入ってすぐの白い土蔵風の建物が記念館です。奥には豪壮な齋田家住宅があります(非公開)。住宅は江戸末期に焼失し、昭和初期に再建したものですが、近代建築の貴重な資料として世田谷区の文化財に指定されています。齋田家は代々この地の名主で、学者、文人として活躍した人も多く出ているそうです。九代の雲岱(うんたい、1801-1858)は植物、動物の精密な写生画、図鑑を多く遺しましたが、それら博物図譜の企画展を観覧しました。雲岱は江戸時代に全盛となった本草学の研究者との交流も深く、重要な図鑑類の写しなども遺しているそうです。コピーも写真もない時代ですから、貴重な書物は写して広める以外にありません。展示の解説文で、植物分類学の泰斗リンネの弟子ツンベルクが1775年に来日して出島に一年間駐在し、日本の医学、植物学の発展に大きな貢献をしたと知りました。雲岱が活躍した頃は、蘭学を通じて入ってきた西洋の博物学が日本でも広がり、薬用から始まった本草学が、自然界全般を科学的に分類記述する博物学に発展していった時代だったようです。明治維新後は齋田家はこの地でお茶の生産を始めて、輸出も盛んにしたそうです。明治期の輸出品のトップが生糸とはよく聞きますが、2位がお茶とは知りませんでした。しかも世田谷がお茶の産地の一つだったとは意外です。当時の輸出用お茶のパッケージのデザイン(蘭字と呼ばれた)は浮世絵職人の優れたセンスと技能の確かさが溢れるものです。今見ると古くさいどころかアバンギャルドとも言える斬新な印象を受けます。当館にも多数の収蔵品があり、時折企画展が開かれます。
お茶の生産で栄えた旧代田村の様子が偲ばれます。
谷文晁模写「佐竹本三十六歌仙絵巻」は必見。本物で見れない断簡を補完しましょう。
| 名前 |
齋田記念館 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 電話番号 |
03-3414-1006 |
| 営業時間 |
[月火水木金] 10:00~16:30 [土日] 定休日 |
| HP | |
| 評価 |
4.0 |
| 住所 |
|
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環七通りに面しているが中に入るととても静か。