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静岡県指定有形文化財になっている「中野観音堂仏像群」5体を安置するお堂お堂内には5体の仏像千手観音立像伝十一面観音立像2体菩薩立像附木造菩薩立像が安置されています仏像はいずれも針葉樹による木造で平安時代中期に僧侶である行基(668-749)によって作られたとされますなぜその仏像がここにあるかは、はっきりとわかっていませんが、地元では先祖が井川まで背負って運んできたと伝えられていますその際、里芋を食べながら峠を越えたとも言われている事から、供物は里芋に味噌をつけた芋田楽になっているようです観音堂のお祭りは1月6日と2月7日の二晩行われますかつては一晩中お堂で過ごしたことからこのお祭りはお籠(こもり)と呼ばれているようですさらに1月6日は1年に1度、御本尊が御開帳される日今では6日の晩に御開帳が行われていますが、かつては一晩お籠りをしたのち、1月7日の早朝、太陽の光が差し込むわずかな時間だけ御本尊を拝むことが許されたそうですお籠りでは参拝者にも先ほどの芋田楽がふるまわれ「芋田楽を食べると一年間風邪をひかない」と言う言い伝えよりお籠もりの楽しみの一つにもなっているようですかつてはこの集落の至る所にお堂があり、それぞれのお堂に世襲で堂守をつとめる別当(べっとう)さんがいて地域の人々と一緒にお籠りをしていました過疎化の影響からか今日では中野観音像のお籠に周辺の人々は集結するようです尚、この地区は江戸時代には井川の七が村のひとつに数えられ古くから笹山金山からの砂金の採取が盛んでした笹山金山は今川氏や武田氏が採掘とされ、特に武田氏はここで採掘した金を甲斐国に送っていた事から軍資金調達の重要領地であったとされていますこのお堂はその採掘場へ向かう道中に建てられているので、観音様は採取作業の安全を見守っていたのかもしれません◇しかし見たことはありませんが話からすると国宝であってもいいような仏像こんな片田舎の場所にひっそりと祀られているのが面白いですね。