歴史的な木造見番で、和のひと息。
港区立伝統文化交流館(旧協働会館)の特徴
港区指定有形文化財の旧協働会館を活用した素敵な施設です。
昭和11年に建てられた、都内唯一の木造見番建造物に驚きました。
喫茶【あじさい庵】では、木の香りを楽しみながらひと息つけます。
芝浦に花街があったとは知りませんでした。港区立伝統文化交流館(旧協働会館)は、昭和11年に芝浦花柳界の見番として建設された、都内に現存する最古級の木造見番建造物です。見番とは「置屋」「料亭」「待合」からなる「三業」を取りまとめ、芸者の取次や遊興費の清算をする施設のことで、新橋見番、赤坂見番、浅草見番など花街にあったが、芝浦にはなかったので、当時芝浦三業組合長だった細川力蔵が建築費用のほとんどを出資し、芝浦三業組合に寄付したものと言われている。細川力蔵は1928(昭和3)年に芝浦に料亭「雅叙園」を開店。1931(昭和6)年には目黒に支店を置き、後に「昭和の竜宮城」と呼ばれる目黒雅叙園を築き上げた人。
趣のある建物でちょっとひと息つくことができました。入場無料です。焼き菓子は材料もしっかりしていて安心して食べれます。
港区スポーツセンターから田町駅とは逆方向の細い通りを歩いていてたまたま見つけました。道後温泉本館のような佇まいの木造建築物があり、入口に「伝統文化交流館」入館無料とあったので立ち寄ってみました。一階の展示室では、芝浦の地形の変遷などが詳しく紹介されていました。喫茶店もあり、コーヒーが180円という安さで飲めるのは有り難いですね。この伝統文化交流館は、港区指定有形文化財の「旧協働会館」を保存・活用した施設です。「旧協働会館」は、昭和11年に芝浦花柳界の「見番」として建設された都内に現存する唯一の木造見番建造物です。戦後は都により港湾労働者の宿泊所として使用されていたものの、老朽化のため平成12年に施設が閉鎖されました。しかし、保存・活用を望む地域の声を受け、港区が保存整備工事を進め令和元年に現在の施設ができました。
港区指定有形文化財である「旧協働会館」を利用した港区立伝統文化交流館です。綺麗で趣のある建物です。説明文によれば『 港区指定有形文化財建造物旧協働会館旧協働会館は、 昭和11年に芝浦花柳界の見番として建設されました。 見番とは、 三業組合事務所のことで、 「置屋」 「料亭」 「待合」からなる「三業」 を取りまとめ、 芸者の取次ぎや遊興費の清算をする施設です。 間口10尺 奥行60尺ほどの棟の後方にL字型に30尺弱張り出した平面構成です。 正面玄関 には銅板葺の唐破風を付け、1階に事務所、2階に桧板敷舞台のある「百畳敷」と呼ぶ大広間を設けました。 棟梁は、 目黒雅叙園も手がけた酒井久五郎であり、 良材をふんだんに使っており、扉の卍崩しや、階段の手すりなどに その技巧を見ることができます。第二次世界大戦中に花柳界が疎開し、 戦後は港湾労働者の宿泊所 「協働会館」 として使用され、 2階だけは日本舞踊の稽古場、集会のために貸し出していましたが、 平成12年に閉鎖されました。閉鎖後、しばらく放置されたため傷んでいた箇所もありましたが、 令和元年に修理工事を終えて、往年の姿を取り戻しました。 華やかな花柳界の面影を今に伝える建築として貴重です。平成21年10月27日指定 港区教育委員会 文化財を大切にしましょう 』と書かれています。
むかし昔、目黒雅叙園の前に、芝浦雅叙園がありました。細川力蔵、自邸を旅亭に改築。
ボロボロの時を何度か見ているので、活用に尽力した方々と港区に感謝します。
ビルやマンションの中に現れる、素晴らしい和風な佇まいに驚きました。友人が義太夫の方と知り合いで、誘われて助六太鼓と女流義太夫のセッションでしたが、素晴らしかったです。三味線も色々工夫を凝らした弾き方で楽しかったです。
無料で見学できる施設。2階でイベントが開催されており、2階部分は見学できなかった。1階部分だけでも興味深く見学ができた。
港区あたりの山手線の線路あたりは、本来の江戸の海岸線近くで、東海道の江戸近くは海を眺めながらの道中だったようですが、海岸線に埋め立てに次ぐ埋め立てでどこに何があったのかも分かりづらくなっている中、こちらは昔日の江戸近辺の港町の賑わいを感じることのできる歴史的建造物です。芸子さんの置屋のあった、要は地方の芸能事務所の建物ですが、近代的な建物や新幹線、モノレールのそばにこのような趣き抜群の建物があるのは面白いと思います。足を運んで損をしない、東京の隠れたスポットたと思います。
| 名前 |
港区立伝統文化交流館(旧協働会館) |
|---|---|
| ジャンル |
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| 電話番号 |
03-3455-8451 |
| HP | |
| 評価 |
4.4 |
| 住所 |
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芝浦のビルの谷間にある美しい元見番の建物。公民館的な使われ方がされているようです。見学は無料ですが、訪問日時、どこから来たかなどを書類に記入し、お風呂屋さんのような下駄箱に履き物を入れて入館します。展示は撮影不可。カフェあり。