中村宏の独創展、銀座の魅力。
ギャラリー 58の特徴
90歳の画家・中村宏さんの個展『戦争記憶絵図』を開催中です。
毎年恒例のスクエア展には篠原有司男さんや池田龍雄さんが参加しています。
地方の大学卒業の作家を支援する懐の深いギャラリーです。
今朝の新聞で『 90歳の画家・中村宏さんが「戦争記憶絵図」と題する個展を 6月3日まで、東京・銀座のギャラリー58で開いている 』 との記事を見て伺いました。展示の「空襲 1945」は3枚組みの横長画面で、巨大なB29に恐怖を覚えます。3枚組みで全体を見て、そして1枚々々右から見て、左から見て、順番を変える事によって、いろいろなストーリーが見えてきます。左→右→中→左→右→中と無限ループで見ると、B29が際限なく襲来し、大きな焼夷弾を、いくつもいくつも落としてきます。恐怖と悲惨さを増殖させていきます。2022年2月24日 始まった戦争、また繰り返してしまいました。このループを断ち切らなければなりません。
銀座で画廊をうろちょろする時にはほぼ確実に立ち寄ります。下の3階に喫煙スペースがあることも大きいし上の画廊でも興味深い展示をやってたりするので。
いつも面白い展示をしています。スタッフさんも親切で、いい時間を過ごすことができます。質の高い作家が揃っていますね。
ホワイトキューブの空間。ベテランから若手のものまで取り扱っています。よくメディアで取り上げらるようなものとは少し異なるタイプの、地道にしっかりとした作品をつくるアーティストが多い印象。ギャラリーの方に声をかけて質問をしたら丁寧に答えていただけます。英語での案内が増えればさらに良くなるかも?今後に期待です。
地方の大学を卒業したばかりで右も左も分からない田舎者の作家を心から応援してくれる懐の大きい画廊です。若手が大先輩と一緒に作品を並べられる稀少な出会いを作ってくれました。作家として活動できる限り、ここで発表し続けたいと思います。きっとここに来れば素敵な作品と出会えるはず。ぜひ一度足を運んでみてください。
高名な作家さんの作品から、若手の方の作品まで鑑賞できるギャラリー。不思議にいつも開放的な雰囲気があります。超高名な作家さんが展示される同じ空間で、若い作家さんものびのびと発表されています。いくら海外のギャラリーがもてはやされても、自分はこのギャラリーを基点に作品を発表していきたい、と言われる作家さんにも会いました。作家さんに信頼されているギャラリーですね。ここに来るといつも、創るってすごいなあ、と思います。
毎年恒例のスクエア展には篠原有司男さん、池田龍雄さん、中村宏さん、秋山祐徳太子さん、(故赤瀬川原平さんも)参加されます。写真家の石内都さんが作品発表されることもあります。評論家の名古屋覚さんが見に来られる事も。オーナーの長崎由起子さんは現代美術に関して研究熱心で時々NYに勉強に行き、今回あちらのギャラリーと共同企画で中村宏展を手がけられました。長崎さん母娘は辛口な所もありますが愛のムチと受け取れば必ず向上する事が出来ます。
白いニュートラルな空間このギャラリーとの出会いから10年コンスタントに出品させていただいています。そのため、どうしても贔屓めのコメントかもしれませんが、出品者としては、作家として成長させてもらっている私の大事な場所です。ネオタダの方々の他にも若手やベテラン問わず、素敵な作品を鑑賞できる場所です。いくつか作品も購入させてもらっています。お近くにいらした際には、ぜひ。素敵なスタッフの方々が出迎えてくれるはずです。
平面から立体、空間。パフォーマンスまでジャンルを超えて面白いアーティストに出会える刺激的な場所です。特に年に一度の企画展 スクエア展は 若手からベテランまでの作家がフラットに並び大変素晴らしい企画だと思っています。20代から90代までのアーティストが作品を通して世代を超えて交流できる貴重な場所です。
| 名前 |
ギャラリー 58 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 電話番号 |
03-3561-9177 |
| HP | |
| 評価 |
4.2 |
| 住所 |
〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目4−13 琉映ビル 4F |
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友人が定期的に個展を開催しています。それに合わせて足を運んでいます。作家によって、展示内容によって雰囲気はガラリと変わるのでしょうし、いろいろ新しくなっていく銀座の真ん中にありながら、新しくはないビルの一室にあるギャラリーは落ち着いた雰囲気です。小さなビルの雰囲気のある階段を昇って訪れてみてはいかがでしょう。