鷺宮八幡神社の力石を体験!
鷺宮八幡神社境内左手にある。
| 名前 |
力石 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 評価 |
4.0 |
| 住所 |
〒165-0035 東京都中野区白鷺1丁目31−10 鷺宮八幡神社 |
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力石は、江戸末期から大正初期頃に、祭礼で若者たち力比べをする余興に使われました。若者たちは大きな石を持ち上げて、その力を競い合い、持ち上げた石を奉納しました。多くの神社に奉納されている力石の例外にもれず、当社の力石も卵型の丸みを帯びた石となっております。神社における祭りや神事においては流鏑馬や相撲など戦闘力を技芸として昇華した『武芸』がメインでした。対して日々の肉体労働で鍛えられた筋肉や重量物を運ぶコツなどを競う力石は、庶民が自らの力や技を誇示できる平和な時代の象徴でありました。ただ、神社において戦闘的な要素が徐々に排されたわけではなく、戦前の国家神道と軍国主義の痕跡である戦争の顕彰碑や軍人のみの慰霊碑が建てられている事を忘れてはなりません。『戦後レジーム』以前の状態がどうであったか考えるよすがは、神社にも残されています。堅苦しい話はさておき、現代においてもウェイトリフティングやジョギングなどのスポーツは盛んであります。過去の力石はさすがに保管しないと失礼ですし、文化財として大切に取り扱うべきですが、現代のお祭りにおいても力石の風習を復活させて記録を競い、過去の日本人とも競争できるとしたら、ワクワクできないでしょうか。蛇足ながら読み仮名は『ちからいし』となります。『あしたのジョー』で有名なキャラクターは『力石徹(りきいしとおる)』となります。