送り狼の伝承碑と共に。
夜の山道を歩く村人たちを守っていたという送り狼の伝承碑。送り狼の伝承は全国的にあるが、その中でも哀しさを漂わせる本谷林道の送り狼。狼の側からすれば救いのない物語であるが、人間の側からしても償いようのない罪悪感のようなものが残る。それはもしかしたら、かつては山の神として日本中に君臨していた狼を、絶滅に追いやってしまったことへの後悔へと通じているのではないか。ここには伝承を伝える看板と、神使像が一体佇んでいるだけだ。惜しむらくは神使像が稲荷であること。狼像の形態ではない(おそらく近年の建立)。まあ、そんな野暮は言わず、狼への贖罪に尽くした当時の人々の想いをただ感じるべきだろう。
名前 |
本谷林道の送り狼 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
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、ろるららふは。