福を抱く、空峠の石仏。
この辺りから南ないし南西の地区には深空野(みそらの)という風雅な名前がつけられています。たしかに山に囲まれた高原(標高750~800メートル)で、空が高く見えるところです。松沢川の峡谷から南の大町市仁科湖群に向かって緩やかにのぼっている道筋です。塩の道の傍らにある空峠庚申塚は五差路の辻にあります。庚申塚は村落の境界につくられたそうです。村落に出入りする者たちの災厄を払うためなのだとか。この庚申塚には60基近い数の石仏や石塔が集められています。庚申塔、双体道祖神、馬頭観音、大日如来、如意輪漢音、二十三夜供養塔、大乗妙典塔など種類も多様です。庚申とは「かのえさる」を意味し、干支に合わせて60年に一度訪れる年回りいうことで、60年ごとに祭事を催し石塔や石仏を奉納するのだとか。しかし、年回りに関係なく「かのえさる」の日に催すこともあるとか。
名前 |
空峠庚申塚石仏群 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.3 |
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空峠庚申塚「そらとうげ」と読む男性女性が寄り添い肩を抱き合っている石仏の上部に「福」の文字そこからしめ縄に飾る白い紙を切ったデザインが彫られているお二人ともすまし顔手には、女性は徳利、男性は盃か。