平和を考える、芹沢公園の雷電。
芹沢の地下壕の特徴
局地戦闘機・雷電のレプリカが地下に展示されています。
戦時中、戦闘機を製造した歴史ある工場です。
芹沢公園に隣接し、自然と歴史を楽しめます。
地下壕に向かう公園内の道に案内はひとつもありませんでした。少しはあった方が助かります。
神奈川県は座間市に有ります「高座海軍工場 中丸工場跡」です。こちらも非常にマイナーな史跡です。今は公園となっている緑地帯に洞窟が有ります。第二次世界大戦中に旧日本軍の戦闘機生産工場として使われていた洞窟だそうです。作られていたのが戦闘機の「雷電」です。第二次世界大戦の終盤、日本はアメリカ軍から本土攻撃を度々受けていました。アメリカ軍は超高高度の10000メートル以上を飛ぶB-29で日本中の都市という都市を焼夷弾の投下で焼き払いました。東京大空襲もそれに含まれ(東京大空襲は低高度の2000メートル程度で飛来)…東京大空襲では一晩で12万人の民間人が亡くなったとされます。確か…広島原爆での死者数が民間人14万人ですから、東京大空襲はそれに匹敵する被害という事になります。戦争は悲惨ですね。当時日本にはB-29が飛行する超高高度まで到達する戦闘機が有りませんでしたので…アメリカはやりたい放題だったと言う訳です。旧日本軍はこれに苦慮し対策を考えます。そこで考えだされたのが三菱が開発と生産までを任された「雷電」です。(因みに零戦の方は三菱が開発し、現スバルがライセンス生産をしました)雷電は素早く超高高度まで上昇する性能を前提として開発され、ある程度のB-29を迎撃撃破する実績を残しました。(とりわけ厚木基地の「雷電隊」は東京及び京浜に侵入するB-29爆撃機迎撃で最も戦果を上げたらしいですね)また雷電のファットなボディは過給器(ターボチャージャー)及びインタークーラーを搭載するのにうってつけだったそうです。素早く高高度まで上昇するのには、過給器(ターボチャージャー)は必要不可欠でしょうから。雷電の開発はジブリの宮崎駿監督の映画でもお馴染み堀越二郎氏です。(零戦の開発もしていますね)この洞窟では雷電の生産に大勢の台湾の方が従事していたらしく、2000年代に日本政府はこの台湾の元工場従事者達を表彰しています。洞窟の中には雷電のレプリカ(大きな模型)が常設展示されていました。因みに公園の東駐車場(無料)に車を止めて、森の中を抜けて崖下の洞窟に向いますが…案内看板には「地下壕こちら」みたいな案内が無いです。駐車場から森(洞窟側)に向かって左手すぐに階段が有ります。自分は階段が有るのを知らず、森の中央の獣道的な道を行き、崖を下りようとした所…滑り落ちました(笑)。階段を行きましょう。参考まで。本当に地味な史跡ですが、日本政府と日本の企業が官民一体になり、強大な列強に立ち向おうとした足跡です。戦争は反対ですが…この様な場所が有ったのだなぁという事は心に留め置きたいと思いました。そして何故ここに見学に来ようと思ったかと言うと…自分は今…三菱乗り(車)ですので興味を持った次第です。皆さんも是非にブラリと見学してみて下さい。
座間市栗原の芹沢公園内にある。昔、台灣の少年工たちがここで日本海軍の戦闘機を作っていた。慣れない日本の気候で冬に凍え、病死してしまった方も少なからずいたという。座間市栗原や大和市草柳のあたりに行くとそんな台灣少年工達の名残を色々な場所で見ることができる。
この高座海軍工廠跡は芹沢公園内にあります。公園は狭い住宅街の合間を縫っていくと突然現れ、車の駐車場と駐輪場が用意されています。工廠跡までは、徒歩でアプローチします。大きな案内などは出ていないので、Google Mapなどで場所を確認しながらでないとたどり着けないかもしれません。入場料無料。駐輪場・駐輪場も無料です。
雷電の部品を製造していた軍需工場跡。厳重な柵がされており中へは入れませんが綺麗にライトアップされております。当時を思わせる演出なのか?小型の雷電のレプリカが展示されております。
芹沢公園は、神奈川県座間市に位置する都市公園(総合公園)。1985年に建設計画が立てられ、2017年3月30日に全面開園しました。座間のおいしい水の水源地として座間八景に選ばれ、「かながわの公園50選」にも選定されています。谷戸の地形を生かした自然豊かな公園で、公園内には傾斜地にローラー滑り台、幼児用遊具、散策路がある北駐車場付近のこども冒険ランド、幼児用の遊具広場やアスレチック遊具がある東駐車場付近のふれあい広場、広い芝生の広場とジョギングコースが整備されている西駐車場付近の芝生広場、ハナショウブ、キショウブ、アジサイ、フヨウを見ることができる南駐車場付近の湿性植物コーナーがあります。また園内の脇を流れる芹沢川では5月中旬にゲンジボタルをみることができ、自然に恵まれた公園です。座間市の水道水の約86パーセントが地下水(中硬水)となっており、芹沢公園が水源地のひとつとなってますが、管理棟と南管理棟の自動販売機では、地下水100パーセント使用のアルミボトル缶「ざまみず」が販売されてます。公園内の芝生広場の地面の下には歴史的遺産として高座海軍工廠の地下壕跡が残されており、高座海軍工廠というのは、戦時中に建設された軍需工場で、当時アメリカの爆撃機を迎え撃つ局地戦闘機「雷電」を開発する為や部品製造のための工場等があり、日本の海軍直属の施設として第二次世界大戦末期の1943年、現在の座間市・綾瀬市・大和市にまたがる地域に建設されました。多くは地上の施設でしたが、本土への空襲が激しくなる中、工場の機能が完全に止まってしまうのを避けるために地下施設も並行して作られ、地下の工場に加えて物資倉庫が数十か所、地下変電所や救護施設も備えていたそうです。地下壕は爆風を避けるために、構造をあみだくじのようにして張り巡らされ、横幅は最大で3メートル、長さは総計1.5キロメートルにも及び、全て人の手によって掘られ、現在は一般公開はされておりませんが、いくつかの入り口から灯が灯された地下壕跡内を覗くことができます。そしてその一つには、ここで開発された局地戦闘機「雷電」の模型がひっそり展示されています。家族やワンコ連れ、ジョギングするにも楽しむ事が出来て、歴史的遺産も見る事が出来る公園、一度は訪れる価値のある公園です。駐車場は北:71台、東:81台、西:15台、南:8台でいずれも無料、北と東は利用時間の制限あり5月1日~8月31日:8:30~18:00、9月1日~4月30日:8:30~17:00、西と南はアクセス道路が狭いので注意が必要です。
局地戦闘機、雷電のレプリカが地下壕の奥にあります。柵で中には入れませんが、等間隔で灯りが灯されて不気味さを感じます。
iPhoneの望遠最大値です。雷電の模型は多分これくらいで見るのが良いのかも知れませんね。
戦時中、戦闘機雷電を製造していた地下工場です。中に入ることはできませんが、坑内がライトアップされており、鉄扉越しに中を覗くことができます。戦闘機の展示もあります。
| 名前 |
芹沢の地下壕 |
|---|---|
| ジャンル |
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| 営業時間 |
[火水木金土日月] 24時間営業 |
| 評価 |
4.3 |
| 住所 |
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ストリートビューの情報は現状と異なる場合があります。
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公園では皆が平和に過ごしていますが、公園内にひっそりと先の戦争の展示があり、戦争と平和は表裏一体と改めて感じる事ができます。先人達が守ろうとしていた笑顔、平和が今現在この公園には溢れてます。先人達に感謝。