峠道の思い出、MTBで越えよう!
舟引峠の特徴
上山萱平と宮城七ヶ宿を繋ぐ魅力的な景勝地です。
山形県と宮城県を結ぶ、歴史ある県境の峠です。
古の峠道を自転車で楽しむことができ、MTB愛好者に人気です。
MTBで山形側から。自転車で走る分には山形側はとても整備が良く走り易い道でした。とは言っても未舗装林道なので普通の車で気安く抜けられるとは思わない方が良いです。宮城に車で抜けるのは素直に蔵王エコーライン通りましょう。
1993年8月に自転車で山形側から越えました。上山の市街地を抜けると前方には蔵王山が立ちはだかる様に迫ってきます。すぐに田圃は尽きて、草原状の斜面を直登して標高を稼いでいきます。萱平の集落を過ぎると走り易い細砂利のダートになりました。谷筋に沿って森に入りますが、幾度か捲くと山腹に出て尾根筋へと這い上がっていきます。振り返ると、深い緑の森に覆われた山が延々と広がっています。幾度か休憩しながら舟引峠に到達しました。営林署の看板があるだけの峠には肌寒い風が吹き抜けています。宮城側はバラスがゴロゴロした急勾配の道ですが、沢筋まで下ると締まったダートになりました。横川に沿って長いダートです。やがて森が開けるとダートは終わり、草原の上に出ました。不忘からはまっしぐらに落ちていくようなダウンヒルです。東北自動車道を陸橋で越えたら、すぐに白石の街でした。
上山萱平と宮城七ヶ宿を繋ぐ県境の峠。北に蔵王エコーライン(刈田峠)が控えています。上山側を南蔵王林道(8km)、七ヶ宿側は不忘山林道(14km)の合計約22kmあるダートで標高1133mを越えます。峠はY字路になっており北へ進路を取ると横川堰へと至ります。当初、南蔵王林道は横川堰の管理にあたり舟引林道として開削され、後に不忘山林道と接続されました。車道として峠に道が通ったのは昭和36年のことですが、七ヶ宿側にある硯石の案内板によれば、まだこの辺りが「陸奥国」と呼ばれていた平安時代の頃より、硯石から奥羽山脈を越え萱平へ至る間道が存在していたようです。どちら側の道も峠が近くなると峠の標高めがけグイグイと高度を上げていく傾斜のある道になっており、山深い中を通るため時期によっては少々藪っぽく、道に枝葉が被さるような場所もあります。鞍部付近は風が通り抜けるためか笹薮になっており、上山側への展望があり、七ヶ宿側の道へ目を向けると蔵王ハイラインの道筋や蔵王山頂レストハウス、不忘山などが見えます。七ヶ宿側は不忘山の山腹と横川の間の谷沿いに道が通り、横川と合流する沢を何度も渡り、しばしば崖崩れなどの影響を受けるようです。
| 名前 |
舟引峠 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 評価 |
3.8 |
| 住所 |
|
周辺のオススメ
山形県上山市~宮城県七ヶ宿町を結ぶ古の峠道。未舗装路なので走り抜ける車両は選ばれる。写真は県境付近の別れ道で、左側は行き止まり。