北国街道沿いの美しい建物。
北国街道西脇往還は善光寺街道とも呼ばれます。この街道は、中仙道のように幕府支配ではなく、江戸初期に松本藩によって建設されたものです。郷原は街道建設時に新設された比較的に小さな宿場街でしたが、今古民家と街並みが比較的良好に保存されているのは、塩尻市の善光寺西街道ではここだけです。古民家はもとより、住居と道路のあいだに手入れの行き届いた小庭園や植栽が続く景観は、ことのほか美しいものです。旧松本藩領の街道宿場街には、町家家屋と街道とのあいだに幅2間(約3.6メートル)の前庭を置くことに定められていました。街道幅員の真ん中には宿場用水が流れていました。用水を挟んで両側1間ほどの往還が通っていて、その両傍らに幅2間の前庭が並び、その背後に宿場の町家が並ぶ、これが街道の風景でした。ところが、明治以降――とくに昭和期――の道路拡幅にさいして、街道の両側の住民は前庭を縮小して、それぞれ1間分の土地を新道のために提供させられました。そしてその後、それぞれの住居の前(道路側)に残された前庭を住民たちは丁寧に手入れして、まるで高級住宅街のような美しい庭園や植栽が道路沿いに続く景観を形成することになりました。
名前 |
郷原宿庄屋・山城屋 |
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ジャンル |
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住所 |
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HP | |
評価 |
4.0 |
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きれいな建物です。