千曲の相生松、想い寄せる二本。
相生の松の特徴
相生の松は雌雄2本の木が寄り添って生えている、珍しい風景です。
歴史ある赤松・黒松の名残を感じられる、癒やしの場所でもあります。
瀬下敬忠の著作に登場するなど、文化的価値も高いスポットです。
雌株・雄株の2本の松が寄り添って生えるのを相生(あいおい)の松というのだそうです。浅間病院の西側のカーブ辺りにあります。
かつてこの辺りは長塚と呼ばれる赤松や黒松が生い茂っていたそうです。赤松は別名をメマツ、黒松はオマツと呼んだので「相生の松」といわれたそうです。文久元年には皇女和宮が徳川家茂将軍に嫁ぐ時にこの松の下で休憩をされたそうです。この松は3代目のようですよ。その根元には文化6年に狂歌師の便々館湖鯉鮒の「その昔、業平朝臣も尋ねこん男女の松のちとせを」という歌碑があります。歌に登場する在原業平は平安時代の歌人で「信濃なる浅間の岳に立つ煙をちこち人の宮はとがめぬ」という有名な歌を詠んでいます。
駐車場はありません。
瀬下敬忠著「千曲之眞砂」卷之十附録より岩村田の驛と、䀋名田の驛との間に、岩村田より十町はかりも西へ行て左の方、芝原に松あり、大きさ一かかへばかりもあるへし、高く立のびたるに、一本左右へ一對にわかれて、片々は女松、かたかたは男松なり、相生の松と稱して、垣ゆひ廻してあり、その名めでたきによりて、京都より東武へ御輿入なむとには、かならす此所に御幕うちて、休み給ふ、左右ともに、大小高低もなく、對して立のひ、繁茂することいとめつらし「佐久鐵道案内」より仲仙道を町の西端長塚に出でれば抱に餘る老幹雌雄に分かれるゝもの之を相生松と呼ぶ枝幹蜿蟠(しかんえんばん)として道を蔽ひ梢葉蔚々(しょうよううつうつ)として日を翳す。往昔は通行の大小名を始め諸國の旅客嘉例(かれい)として、皆此の蔭に憩いたりきと云ふ。
名前 |
相生の松 |
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ジャンル |
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電話番号 |
0267-62-3285 |
住所 |
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評価 |
3.5 |
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左側のある石碑によると、三代目だそうです。