念仏道場跡、唯円の教えを感じて。
唯円道場跡伝承地の特徴
唯円の道場遺跡で、歎異抄の歴史を感じられます。
河和田城跡に位置する報佛寺が興味深いスポットです。
唯円が開基した念仏道場の起源を見学できます。
歎異抄を記した唯円の道場遺跡。ここで唯円が浄土真宗の教文を伝えたと言われている。なお、唯円は親鸞に会うために上京した為にこの近くにある唯円の遺跡である報仏寺は廃寺とっている。今の報仏寺は、徳川時代に建てられたとの事。そこには有名な十字の名号が保存されている。その寺から北に十キロほどのところに、唯円の兄、平太郎真仏の寺と言われている真仏寺がある。
唯円の念仏道場跡唯円は、親鸞の弟子で(浄土真宗の教義とも謂われる歎異抄は唯円が著したと云われる)河和田城跡にある報佛寺は唯円の開基であり当地にあった念仏道場が起源とみらる。
| 名前 |
唯円道場跡伝承地 |
|---|---|
| ジャンル |
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| 評価 |
5.0 |
| 住所 |
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親鸞聖人の直弟子の一人である唯円が開いた念仏道場といわれる河和田の「唯円道場跡伝承地」を訪問いたしました。まずは、唯円大徳の開基のお寺である「報佛寺」を訪問いたしまして、道場跡への行き方を教えて頂いてから訪問する。寺からは700メートルぐらい先にあり、50号バイパスを超えて行った先にありました。現地についてみると本当に見渡す限り田畑地帯の真ん中にポツンとあり、目印である大きい樹木を目指して田畑地帯のわずかな農道(境目が全くわからない)を通って到着。※地権者の方に迷惑にならないように行く必要があります。現地には大きい樹木と石碑があり、数百年の時を超えこの場所でお念仏をされていた有縁の方々に思いを馳せてみると非常に感慨深い思いがいたします。そして、石碑を見てみますと字が刻まれているのですがあまりよく見ることはできません。しかし事前に勉強してきたのと、お寺様からも教えて頂いたのでその知識を思い浮かべながら石碑の前に立っていました。碑の本文は真宗大谷派の碩学近角常観師が記されたものです。唯円大徳の生涯・功績・寺の歴史をそれに見合った格調高い文章でまとめられているのですが、後半には「親鸞聖人650回御遠忌」の辰にあたり、里人が遺跡の土地が荒れ果てていたのを見て、土地を整備し池を綺麗にし石碑を建て樹木を植えて後世に残そうとされた志がつづられており、その方々の素朴で実直な思いが自分に伝わってきて感情が高ぶり胸が熱くなってきます。また、唯円大徳が記されたとされる「歎異抄」は時空をはるかに超え今の時代の私たちにも色あせることなく世を照らし続けています(石碑には「大徳の念力 千載不磨と謂うべきなり」と書かれています)。そして最後に、「庶幾(こひねが)はくは四海の兄弟 同一信心を獲得し以て念佛成佛是真宗の祖意に協はんことを」と切なる思いで文章は終わっております。全体的に真心にあふれる文章で、石碑の前で立っているだけでも色々な思いが錯綜し感極まっていました。今は少し行くのが大変ですが、公園にという話もちらっと聞きましたので、整備がされて少しでもご縁をもって頂ける方が増えるといいなあとも思いました。