奥州三十三観音巡礼の聖地へ。
大善院 (奥州28番 蛸浦観音)の特徴
奥州観音巡礼で訪れる方にとって、アクセスが少し難しいと思います。
美しいリアス式海岸の近くにあり、石段を上がると観音堂が待っています。
尾崎神社拝殿と蛸浦観音が一体となった景観は、訪れる価値があります。
奥州三十三観音聖地巡礼で立ち寄りました。中には入れませんでしたが、良く拝まれています。修験が守る神社とお堂です。奇跡的に明治新政府の廃仏毀釈と言う名の寺院仏閣焼き討ち令と修験禁止令の悪法にやられても信仰が消えなかったお堂です。もっと大きなお本堂もあったでしょうが現在は観音堂のみです。そもそも聞くところでは三陸地域の神主の多くは元々修験だったそうです。神仏合習が特に東北では本来の姿ですね。神社仏閣に行けば必ず「湯殿山」や「月山」と刻まれた石碑が点在しています。出羽修験です。ねじ曲げられた史実を『上手くスルー』などと語るのは間違いです!バチ当たりな話です。信者は仏像を守る為に命がけでお寺から密かに持ち出し、屋根裏に隠して守ったのが事実です。見つかれば当然死罪です。寺と一緒に焼かれた僧侶もたくさん居ました。特に新政府に仇為した罪で会津の寺院は容赦なく寺も仏像も焼き尽くされ、信徒宅への捜索も厳しかったそうです。そのためかなりの仏像が会津から山形へ逃れて流出したと聞きます。スタンプラリー的にただ巡礼するのでは無く、そのお寺の歴史もしっかり勉強しながら信仰の為に廻るべきですね。そんなにまわっているのに「上手くスルー」などと語るとは、嘆かわしいことです。
風光明媚なリアス式海岸から、ほんの一足の石段(参道)を登れば、正面に「尾崎神社拝殿」、右手前に「蛸浦観音(観音堂)」がございます。宗派は天台宗の流れをくむ「修験宗」です。ご朱印所は尾崎神社の社務所(兼務)です。と云うことは明治政府が発した神仏分離令に依る廃仏毀釈運動を上手くスルーし神仏習合を通した寺社と云うことでしょうか(?) また、奥州三十三観音霊場:第二十八番札所です。
名前 |
大善院 (奥州28番 蛸浦観音) |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
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奥州観音巡礼で来ましたが、納経所は近隣の民家で、ここに書き置きが置いてないため大変苦労しました。ここ自体にくるのもカーナビだと結構わかりにくいので時間を十分取ってきましょう。