那覇市安里の井戸と拝所。
ウォーキングで巡る那覇の河川・樋川・井戸・湧水その121【那覇市安里】2021/04/18①場所(那覇市安里163)●マックスバリュー牧志店から新都心向けに上る坂の途中にある陸橋手前左の道に井戸と拝所がある。崇元寺石門裏手の通りから行くルートもあります。●この辺りは、安里神無良川原(カンダガーバル)と呼ばれていた。②神良御川 / 神無良川(カンダガー)●井戸にはトタン屋根が設けられていて、横に「西暦二000年四月」と彫られている。●井戸の左側は拝所となっていて、祠の右側に「神良御川」とある。●祠の中には碑があり、下記のように書かれている。神良恩河安里根川神平成四年十二月吉日●拝所の左側は「一九六六年十二年十八日 建立」とある。③読み方・由来の確認●近くにいたご年配の方にお話しを伺った。(当然ソーシャルディスタンスは保って、マスクをした上で5分以内で切り上げてます。)●この井戸は「カンダガー」。この辺りは安里神無良川原(カンダガーバル)と呼ばれていた。もともとこの付近から新都心は山で、至るところに湧水があり小川も流れていた。井戸の前の道は、崇元寺から首里を結ぶ真嘉比(マカン)道と呼ばれた道で、その道沿いにあるこの井戸は安里の人々が使う村ガーでもあり、首里へ向かう人々が喉を潤した場所であった。また、この辺りでは野國總管がもたらした甘藷(かんしょ=いも)を育てていて、首里へ献上する際にこの井戸で洗っていた。泊誌に記載されたカンダガーの内容を確認してもらい、この井戸に間違いないとの事。(後述)④泊誌 参照カンダ川(神田ガー)安里村の後方高台の端に湧水の井戸がある。昔は、甘藷の苗をこの泉水に浸して貯蔵し、繁殖を図ったそうである。⑤崇元寺下馬碑●崇元寺石門の前面道路東側に石碑があり、真嘉比(マカン)道を通る人々がここで馬を降りて首里へ向かったとされる石碑がある。「按司も下司もくま(此処)にて馬から下りるべし」が記される。●案内板文化財(県指定美術工芸品)指定年月日:昭和30年1月25日崇元寺には、舜天(しゅんてん)以下歴代国王の位牌がまつられていた。戦前は石門の東西両側に碑が建てられており、西側の碑は戦災で建物ともに破壊され(碑の頭部、中央部の一部分が県立博物館などに保管)東側の碑だけが残っている。両碑とも材質は細粒砂岩(ニービヌフニ)、表に「あんしもけすもくまにてむまからおれるへし 大明嘉靖(かせい)六年」、裏には「但官員人等至此下馬」と同じ文章が彫られている。「大明嘉靖六年」とは、1527(尚清1)年に当たる。碑の上頭部には丸い太陽、その左右には雲と鳳凰(ほうおう)を、碑面周囲には唐草模様などが刻まれている。碑面全体の均等がとれており、その彫刻の技法は現在碑文の中でもすぐれたもので、書体や彫刻技法の変遷を知る上で貴重な文化財である。情報引用元那覇市教育委員会文化財課(2007)『那覇市の文化財』那覇市教育委員会参照:那覇市観光資源データベース崇元寺下馬碑。
名前 |
神良御川(カンラガー) |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
2.5 |
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県道からは直接見えないので市道に10m入ると、民家の敷地内と思われる場所にあります。