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生家跡前の旧国道(山陽道)を東へ80メートル。岡崎共同(株)本社社屋に、寄り添うように建てらいる内田百閒の句碑。元々は生家跡の前に建てられていました。花崗岩の句碑には、「木蓮や塀の外吹く俄風」という百閒の句が彫られ、備前焼の牛が乗っており風情あります。「なぜ牛が」と、まず百閒を知らない人は思うでしょう。矢島裕紀彦さんが、月刊誌サライのコラムで書かれていた文が面白いです。『百閒は自分が丑年生まれだったので、牛のオモチャをたくさん買ってもらっていた。そのうちにオモチャでは飽き足らなくなり、「本物の牛を買ってくれ」と言い出した。ところが、驚くべきことに、このわがままも、まもなく叶えられた。自宅の座敷に近い庭に牛小屋をつくってもらい、農家から買い求めた黒い牡牛をそこで飼ったのである。』そうです。現在、句碑がある場所から僅か80メートルほどの生家で、牛を飼っていたのです。だから牛の像。ちなみに、生家跡とは無関係な場所に移動したように思えますが。現在地は百閒が、この町にいた頃の友人宅前になるそうで、全く無関係ではありません。生家跡がマンション建設による整地で、行き場が無くかけた牛像と句碑に、快く居場所を提供してくれている、岡崎共同様には感謝です。