歴史深い粟井村の大師堂。
名前 |
白藤大師堂 |
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ジャンル |
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住所 |
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HP |
http://fudasho.web.fc2.com/bangai/sanuki/aa/a06_shirafuji/shirafuji.html |
評価 |
3.5 |
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この大師堂について『粟井村誌』(昭和25年刊)には、次のように記されています。覚心は出羽国村山郡寒河江村の生まれで、四国八十八ケ所を数十回も辺路した廻同行者である。覚心は雲辺寺から麓の菓井まで随分と距離があり、さらに人家もなく辺路の人々が苦労していることから、粟井村の庄屋に願い出て村から寄進された土地に宝磨五年に庵を、同7年に大師堂を建立した。その後は、そこで辺路の人々に接待が行われるようになったここからは現在の山形県寒河江村市からやってきた六十六部廻同行者の覚心が四国遍路を何十回も行う中で、何らかの縁を得て、粟井村に留まるようになったことがうかがえます。そして、彼は庵や大師堂を建立し、遍路のために提供したことが分かります。後には、ここが接待の拠点となっていったのでしょう。私は、遍路が雨露をしのぐ庵などは、地元の人たちの発案で行われたものと、思い込んでいましたが、どうもそうではないようです。ここにも外部からやって来た「有能」の人たちの発案と働きかけがあって実現したものであったことが分かります。