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名前 |
安楽寺・庭園 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.5 |
昭和五十六年(1981)作庭家・森 蘊(もり おさむ)氏によって築かれた枯山水(かれさんすい)庭園である。裏山の急斜面を活かした約五百平方米の広さを持つ庫裏と裏山の細長い狭小地に作られた庭です。斜面に組まれた石の枯滝と枯流れの渓流を主な添景物とした枯山水・座観式庭園、庫裏の前の庭面は美しい苔(スギコケ)で覆われ、鬱蒼(うっそう)とした檜林を背景にした壮麗な枯滝石組に点在する臥岩(ふせいわ)や竪岩(たていわ)そして島など、乾燥した石の世界と瑞々しい緑の苔の世界の対比が大変美しく、深山幽谷の佇まいの中に相応しい静寂さを醸し出しています。特に手前の庫裏側の苔の部分は本堂と庫裏のあいだにまで連続して坪庭となっており、庭園の総体的な縄張りはL字型となり変化をもたらして圧迫感を軽減している。波打つような杉苔はご住職が丹精込めて手入れをされた賜(たまもの)であり、さながら大海の如し。作庭されて約四十年の比較的新しい庭だが大変美しく管理されおり見るべき価値が高い。宗教的な要素云々よりも、そこに身を置き何を観て何を感じるかは人其々、紅葉の盛りの頃は一段と色鮮やかなるなるとの事でした。本堂南正面の借景式の枯山水とともにあわせて拝観したい。(令和二年12月21日)