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名前 |
蜘蛛淵 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
その昔、この淵の両岸には大木が茂り昼なお暗き鬼気迫る場所であった。ある日の夕方、この淵で一人の男が釣糸を垂れ、波間に踊る尺余の銀鱗目当てに一心不乱に水面を睨んでいた。この時淵の中から大きな蜘蛛が現れて男の足に糸を巻き付けては水中に潜り、同じような動作を何回も繰り返していた。ようやくこれに気付いた男は巻き付けられた糸をそっと外し傍らの大木にかけた。その瞬間、淵の底の「よーし」という掛け声とともに大木は地響きを立てて淵の中に引き込まれてしまった。男はその日限り竿を折って捨ててしまったという伝説が伝わる場所。